ラノベの主人公気分?
ギルマスと衛兵のやり取りを聞いて、いい加減飽きてきた太郎が馬車から降りてきた。
すると衛兵が……………
「お前誰の許可をもらってわたしの前人気出て……ブッファ。」
太郎はいきなり衛兵をぶっ飛ばし。
「ギャアギャアうるせぇんだよ!」
完全にキレてます。
「おい、衛兵に手を出すのはまずいぞ。」
「いや、アイツ衛兵じゃないから。」
ビックリするギルマス。
「な、なぜわかるんだ?」
「いや、鑑定魔法でちょいちょいとね。」
「か、鑑定魔法まで使えるのか!」
「さっきのヤツ、本人に成りすました偽者?違うか、多分魔族か魔人の類いだぞ。」
「魔神か魔人?そんなヤツがなぜ衛兵に?」
「いや、俺も知らんし。それとあと何人かいるからぶっ飛ばすか?」
「いや、待ってくれ。出来れば拿捕して欲しい。できるか?」
「う~ん、出来るけどこのストレスを発散したいからできればぶっ飛ばしたい?」
太郎とギルマスのやり取りを聞いていた何人かの衛兵や兵士が逃げ出した。
太郎はすかさず
「逃がすかよ?」
四方に逃げ出した減る達を太郎の魔法が襲う。
「バインド」
黒い縄が逃げ出した兵士達の体に巻き付いた。
総勢15人が太郎の魔法で捕まった。
残りの普通の衛兵や兵士達は唖然としていた。
「ギルマス、これでいいか?」
太郎、なんかラノベの主人公の気分になって自分のセリフや行動に酔っていた。
(やっぱりファンタジー物はこうでなきゃ。)
「太郎、お前本当にすごいな。おい、そこの衛兵。コイツらは魔族か魔人のはずだ。今なら太郎の魔法で逃げられないはずだから、すぐに牢屋にぶちこんだ方がいいぞ!それから、冒険者ギルドのギルマスと太郎が領主様に会いに来た事をすぐに領主邸に行って伝えてくれ。」
ボーぜんとしていた衛兵がギルマスの大きな声で我にかえり、すぐさま行動をおこした。
「はぁ~、やっとかよ。」
「太郎、悪いがあの捕まえた奴らを絶対に逃げないようにできないか?」
「え?できるよ。」
「なら悪いが頼むから。もし魔族ならまだいいが魔人だったらアイツら一人でこの街なんかすぐに灰になるからな。」
「魔人ってそんなに凄いの?あ、なんか戦いたくなってきた。」
本気で言い放つ太郎。
「冗談はよしてくれ!マジで魔人だったらヤバイんだ。だから何とか頼む。」
「じゃあ、後で魔人について詳しく聞かせてくれ。」
「あぁ、わかった。」
太郎はすかさず魔族?魔人?達に魔法をかけた。
「ガード&シールド&フィールド展開。」
「そんな魔法、聞いたことない……………」
半ば呆れるギルマス。
しかし、太郎もギルマスと似たような事を思っていた。
(いや、俺もそれらしいのを適当に唱えただけだから。)
ラノベの主人公は適当だった。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
すいません、相変わらず誤字が多くて……………あぁぁぁぁぁ、どうしたら減るんだろう(ノД`)




