ギルマスと衛兵の攻防!
さて、この状況は一体……………
「早く返事をしないか!」
「なぁ、ギルマス。これって一体なんなんだ?」
「いや、俺も知らんし。」
「ここは一番の責任者であるギルマスが対応するべきだよな?」
「え?なんで俺なんだよ!」
「いや、考えてもわかるだろう?俺達はここの領主に呼ばれて来ただけだ。その引率者で責任者のギルマスが対応するのが普通だろう?ってか、俺に殺らせてもいいのか?」
「太郎、怖いから殺らせて、なんて言うなよ。…………わかったよ、俺が対応するから少し待っててくれ。」
「いや、何しょうがなく俺がやってやるとか恩着せがましい事言ってんだよ!普通、どう考えてもギルマスがやるのが当たり前だろう!……………お前本当にギルマスか?」
「ちゃんとギルマスだ!」
「い、い、いい加減しろ!中で何を言い争っているんだ!早く出てこなければ、反逆者として死刑にするぞ!」
「なぁ、ギルマス。あいつ殺っていいか?」
「いいわけあるか!頼むからお前は黙って待っててくれ。」
「チッ、わかったよ。」
(まったく、今太郎が暴れたら、こんな領都なんかすぐに灰になるからな。)
「おい、衛兵!今馬車からおりるから、何もするなよ!わかかったか?」
「は?何言ってるんだ!こんな怪しげな連中を野放しにできる訳ないだろう!今すぐに出てこい!すぐに捕まえてやるからな!」
「なぁ、そこの衛兵さん。俺はこの街の領主様に呼ばれてきた冒険者ギルドのギルマスだ。頼むからこのまま領主様の所に行かせてくれ。じゃないとお前達の命の保証が俺にはできない。」
「き、キサマふざけてるのか!冒険者ギルドのギルマス?領主様に呼ばれてたからこの街に来た?…………ウソをつくな!」
「……………いや、嘘は言ってない。その証拠に、ほら。」
ギルマスは馬車の窓から、領主からの手紙を何かとうるさい衛兵に見せた。………そう、見せただけ。もし、渡して偽物だと言いがかりをつけられ、その手紙を取られたらややこしい事になりそうな気がしたギルマスのファインプレー。
その証拠に、その衛兵は顔を真っ赤にしてさらにどなりつけてきた。
「そんな手紙だけで、本当に領主様からの呼び出しとはわからないじゃないか!良く見ないと本物かどうかわからん!その手紙を寄越せ!私が確認してやる。」
ギルマスはやはり。と思い、反撃に出た。
「なぁ、衛兵さん。悪いけど手紙を渡す前にあんたの名前と役職を教えてくれないか?」
衛兵はグッとなった。
ギルマスは何かがおかしいと感じ、さらに追い討ちをかけた。
「なぁ、ここに集まっている兵士の中で一番偉いやつは誰なんだ?ここでさっきから文句を言っているこいつが一番偉いヤツなのか?」
「う。うるさい!うるさい!そうだよ俺が一番偉いんだ!だから早くその手紙を渡せ!」
「いや、そう言う訳にはいかない。これは領主様から頂いた招待状も入っているんだ。簡単に渡すわけないだろう?それよりお前の名前を早く言ってみろ!あと、役職もな。」
衛兵はギルマスの口撃にとうとうキレてしまった。
「キサマ、たかがギルマスの分際で俺にそんな態度を取った事を後悔させてやる。」
なんだか、なかなか話が進みません。
さて、この衛兵は一体誰なのか?
次回、太郎もキレた?をお楽しみに。
このネタ懐かしい……………
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。




