囲まれてしまった。
ヒュー。と音が聞こえてきそうな速度で空を飛ぶ馬車。
あ、違った。ドラゴンの背中に馬車乗せて飛んでいます。
「しかし、かなりの速さで飛んでるのに馬車は揺れないし風の抵抗する音も聞こえてこないのが不思議だ。」
『太郎よ、それは私がみずから体に魔法で膜をはっているからだ。』
「なるほど。しかし凄い速さだな?一体なんキロでてるんだ?」
『なんキロとは何の事を言ってるのかはわからないのですが、私は今マッハ2位で飛んでますよ。』
「キロがわからないのにマッハはわかるんだ!ってマッハ2だって?」
同じ場所に乗っているギルマスと、御者のミミがなぜか硬直している。
「それで、あとどれぐらいで領都につきそうなんだ?」
『もうそろそろ着きます。』
「え?もう?」
飛び出してからたったの30分で着いてしまった。
確かに、馬車で1日かかる距離なはずだが…………さすがマッハ2の速さだ。
「わかった。じゃあドラゴンのままで領都に入るわけにもいかないから、手前で降りてくれるか?」
『じゃあ、今から降ります。ちょっとだけ揺れますから気をつけて下さい。』
「あぁ、わかった。」
ドラゴンになったスターシアはゆっくりと降下していった。
ズゥゥン。
グラッ!
少しだけ馬車が揺れたが、あまりたいしたことがなかった。
スターシアはドラゴン形態から徐々に人間に変わっていくと、背中に乗っていたもそのまま馬車も地面に着地した。
「スターシア、ありがとうな。」
「いえ、太郎のためなら。」
スターシアの頬が赤くなる。
かわいいヤツだ。
「じゃあ、さっそく領主の所に行こうか!………………ギルマス、大丈夫かギルマス。」
はっ!
「ここはどこだ?わ、私は一体……………」
「おい、ギルマス。しっかりしろ!それに馬車の天井を見るのもやめろ!」
たっく、これで知らない天井だ…………とか言い出したらなぐるからな!
「知らない天井が!」
ガンッ!
「イタッ!……………はっ、太郎なんで殴るんだ。…………あれ、ここは?」
「もう、それはいいから。それより領都に着いたぞ。早く領主に会いに行こうぜ。」
「な、なんだと!もう領都に着いたのか?いくら何でも早すぎるだろう?」
いや、転移魔法に比べたらかなり遅いよ?
「ギルマス、早くミミを正常に戻してくれ。俺は馬達をおこしてくるから。スターシアは馬車の中で待っててくれ。」
「はい。」
俺は馬車から降りて、ドラゴンの脅威により気絶していた馬2頭を魔法で癒し、回復魔法で元気にしてから馬車に戻った。
御者のミミは何とか正常を取り戻し、馬車を走らせた。
「しかし、こんなに早く着くとは思わなかった。」
深刻な顔をして考え込むギルマス。
俺は1日中、馬車に揺られている方が深刻だと思うが………
「お!城壁が見えてきた。門の所は、領都に入る為の検査や審査があるから結構な行列になっているな。あれ、待つの退屈だな。」
「あぁ、それなら心配はいらない。領主様からの呼び出しだから、フリーパスだ。すぐに中に入れるはずだ。」
「ん、ならいいが。……………なんか物々しいんだが、あれ大丈夫か?」
「何が物々しいんだ?…………って、なんだあの兵士の数は?」
俺達が進む先には門の内側から次々と出てくる兵士達だった。
「あれ、俺達を歓迎してくれているのか?」
「わ、わからん。」
いや、冗談で言っただけなんだが、ギルマスは真剣に受け止めやがった。
「なぁ、ギルマス。なんか厄介ごとの匂いがするから、Uターンして帰らないか?」
「ここまできてそれは無いだろう。あの兵士達が何なのかはわからんが、こちらには領主様からいただいたフリーパスがあるから大丈夫…………なはずだ。」
ダメだ。ギルマスも自信が無いみたいだ。
俺とスターシア二人だけで転移魔法でさっさと帰ろうかなぁ~。
そんな事を考えていたら、馬車はとうとう領都の門に着いてしまった。
まぁ、予想通り沢山の兵士に馬車は囲まれてしまった。
「めんどくせぇ~。」
つい、本音が出てしまった。
さて、どうしたものか?まぁいいや、ギルマスにすべてまかせよう!
「そこの馬車の中にいるものに告げる!」
なんなんだ、一体?
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
相変わらず誤字が多くてすいません。
ただでさえ文章力がないのでせめて誤字脱字だけは無くさないと。……………と、がんばってますがなかなか減りません。
それから、ブックマークや評価してくださりありがとうございます。




