俺が望んだファンタジー世界
太郎は空を見ながら、黒い点がとジョ○ョの冒険者のように期待しながら、段々と迫り来る敵にワクワクしながら待っていた。
太郎は一応みんなに報告をする。
「後方上空から、敵発見!」
慌てて飛び起きたマリー。
「敵はどこだ!」
太郎はのんびりと座ったまま敵がいるほうに指を指す。
「あの黒い奴がこっちに向かってますよ。」
マリーはその黒色点が徐々に大きくなり段々何が飛んで来ているのがわかった。
マリーさん青ざめる。
「ど、ドラコンだと。それもワイバーンや下級竜じゃない。あれは間違いなく古代竜だ。」
「古代竜ねぇ~、どっかで聞いた名前だな。」
あっれ~、太郎さん、黒い古代竜と戦い、そしてそのあと旅をした中に黒い古代竜がいたじゃないですか?
「そうだっけ・・・・・・あ、いたいた。みんな元気やってるかなあ。」
え?あの時、古代竜が五頭もいましたよ。
しかも、最初の出会いでいきなりケンカになり、五頭もいた古代竜をボコボコにしてましたよね?
「そんな事もあったね。あ、たしか白い古代竜が香織に懐いてたのを覚えているよ。」
こんな呑気な話をしながら、敵の接近を待っていた。
しかし………………御者のおじさんは、馬車のスピードを上げなぜか必死に逃げている。
隣にいるマリーはガタガタ震えながら、一応戦闘体制をとっていた。
マリー、顔が真っ青だよ?
「太郎、呑気に座って無いで、戦闘準備ぐらいのしろっ!」
マリーに怒られた。
しかし、ドラコン1頭になんでそこまで必死になるの?
マリーさんBランク冒険者でしょ?
お、そうこう話をしているうちに、敵が段々と迫ってきた。
もう、これはあきらかにこの馬車が標的になってるな。
後方から迫り来る古代竜は馬車のスピードをはるかに超えて近付いてくる。デカイ!
さらにデカイ!
古代竜は馬車に乗っている人を確認するかのように、一度馬車の上空をフライパスする。
すると、すぐにUターンをして馬車のすぐ前方に降り立った。
馬車はスピードを出していたので、慌てて古代竜に当たらないように急ブレーキをかけた。(この場合は、馬が咄嗟に止める)
急ブレーキのかかった俺達は、馬車の中で立っていマリーはやっぱりコロコロと転がり、俺は普通に空気の椅子座っていたから、なんともなし。
御者はあわてて、馬車から降りて、俺達の後ろに逃げ込む。
マリーはコロコロ転がっていたからふらつきながら立ち上がった。あ、でも少しよろめいている。大丈夫かなぁ~。仕方がない。
「マリーさん、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。ちょっと目が回っただけだから。」
「でも、今から戦闘に鳴るんですよね?」
はっ!と気がついたマリーさんは周りをキョロキョロ確認をする。
しかし、マリーさんにとっては絶望の象徴、古代竜が馬車の前に降り立っていた。
「も、もうダメだ。みんな殺される。」
え?Bランクってそんなに弱いの?それともAランクやSランクの冒険者は別格なのかな?
そんな事を考えながらマリーさんの顔を見る。
えーーーーーーーーっ!泣いてるんですが?
完全に戦意喪失。
なんでゴブリン狩りに近くの村に行くのに、古代竜が出てくるかなぁ~?
あ、古代竜がこっちにやってきた。
しょうがない。あまりマリーさんには見られたくはないが、まえの様に、殴りとばすか。
ドラコンブレスだけは気を付けないと、マリーさん達を巻き添えにしてしまうからな。
まぁ、パンチの2、3発でなんとかなるだろう。
しかし、この世界にもドラコンっているんだな。
うーーーーーっん!これこそ俺が望んだファンタジーな世界!
俺、もうこの世界に住みます。
いつも最後まで読んで頂き、 本当にありがとうございます。
ただいま、太郎が異世界に来てから本当にやりたかった事の夢を見ています。
誤字減らなくて、読みにくいと思いますが、スルーしてくださるとありがたいです。
ブクマ、評価ありがとうございます。




