太郎、謎の異常状態になっていた?
「それで、それで、なぜ私達がこの世界に呼ばれたかを先に説明してくれるかな?」
「はい、身内の恥をさらすようで話しにくい所もありますが、1から説明させて頂きます。」
「その話を聞いたら帰っていいんだよな?」
「太郎っ!」
なぜか香織に怒られた。
「最初におきた事件なんですが、この世界に邪神が現れました。その邪神の暴挙を止めるべく、この世界の全種族が一致団結をして討伐に行きました。」
「えっ、この世界って魔族しかいないと思ってたんだけど、他にもいるのね。で、その他の種族ってどんな種族なの?」
「太郎様や香織様の世界は分かりませんが、この世界には私達魔族、人族、エルフ、ダークエルフ、ドワーフ、妖精族、などがこの世界で普通に平和に暮らしていました。しかし、邪神が現れ種族関係なく共同で戦いました。」
「それでどうなったの?」
「人族の中には勇者様のパーティーもいました。」
「えっ、それだと私達はどうなるの?」
「去年、各種族の精鋭と勇者様のパーティーで、邪神を追い詰めましたがあと一歩のところで逃げられて仕舞いました。」
「種族連合と勇者パーティーはどうなったの?」
「人類の存亡をかけた戦いでほぼ壊滅してしまいました。」
「勇者パーティーも?」
「聞いた話では、邪神に深傷のキズを負ったそうです。」
「勇者パーティーダメじゃん!」
「太郎は黙ってて。」
香織が少し怒っていた。
「それから私達姉妹も一緒に戦ったのですが、その邪神との戦闘で一番下の妹が大ケガを負ったので、砦後方にある野戦病院治療中でした。しかし、突然フラフラになりながら邪神が妹の前に姿を表し、気を失っていた妹の体へ憑依し、直ぐに逃げたそうです。行き先は自分の魔王城
。 邪神はそのまま妹の姿のまま、ケガの治療と魔力の回復をするために魔王城に強力な結界を張りまったく手が出ませんでした。」
「邪神と魔王はどうなったの?あ、もしかして邪神と魔王が合体したら、『私は邪神と魔王が合体して、新たにジャマーとなった!これから1年後にさらなる厄災を起こしてやる!』とか言ってた?」
「……………………………勇者様、なぜその話を知っているのですか?この話はまだ国トップシークレットなんです。」
「へっ?私は適当に話しただけだよ。」
「勇者様、大丈夫です。今の話は聞かなかった事にします。 」
「そう?ありがとう。」
「香織、もういいだろう?早く帰ろうぜ!」
「太郎、あなたいつもと雰囲気とか、しゃべり方とか、……………あと、しつこい!そんな太郎なんか…………………太郎、やっぱり状態異常になってるよ?」
マジか。自分じゃわからない。
「太郎勇者様。こちらへどうぞいらして下さい。」
なぜか俺だけ、別の部屋に行くようだ。しかし、
「魔王長女さん、太郎をどこに連れていくのですか?」
「太郎勇者様は帰りたがってますので、元の世界にです。」
「ちょ、ちょっと待って!太郎、太郎が帰るなら私達も帰り増す。」
「はい、では別れの挨拶の時間を。勇者太郎様、勇者香織に私………………」
「な、香織勇者様、なぜ?」
「だって、私達婚約もしていますし、いつも私と一緒じゃなきゃダメなんです。だから太郎が帰ると言えば一緒に帰ります。」
困ってしまった。
まさか、勇様が2名召還されるとは思わなかった。
できれば、香織様たけを残して、ハズレ勇者は帰って欲しい。
「準備できしだい、太郎勇者様には元の?世界にお帰りになってもらいます。」
「香織はどうするんだよ!」
「この戦いが終わるまで、です。」
「なんだ、その死亡フラグは!そんなちまちました戦いではなく俺が一発で相手の国事消す事できるから、早く香織を自由にしろ!」
魔王達は仕方がなく、太郎と香織自由にすることに。
「基本的自分で戦いますが、くまゴーレムも支援的に戦います。人に危害や悪意はまったくありませんので」
ん?くまゴーレム?悪意も危害も無いのにどうやって戦うんだろう?
しかし、太郎達の考えとは裏腹にこの時魔王はなぜか勝ちを確信した。
しかし、太郎達勇者の扱いに困ることに………………。
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