番外編 日本に帰ってから…………14
太郎が保有するマンションの一室、かなり広いリビングにみんなが集まっていた。
太郎「まったく予想外の展開だ。」
香織「……………そうね。」
太郎「みんなもやっぱり同じ事を言われたんだよな……………」
クラスメイトのみんなも自宅に帰れば、太郎と似たような事があり、結局行く場所が無く太郎のマンションに集まっていた。
太郎「香織…………俺透明化する魔法をかけてくれるか?」
香織「どうするの?」
太郎「自宅に乗り込んで、直接親に理由を聞いてくるよ。」
香織「……………」
太郎「じゃなければ納得できないし。最悪の場合は記憶を覗いたり、記憶をいじったり消したりして、元の状態にする必要があるからな。」
香織「うん、わかった。………太郎一人で大丈夫?」
太郎「大丈夫。なんとか原因を突き止めてくるよ。みんなはそれまでこの場所で待ってくれ。」
みんなは静かに頷いた。
香織「で、いつ行くの?」
太郎「そうだな。オヤジにが仕事から帰ってくる頃に行くから……………22時ぐらいか。」
香織「じゃあ、それまで食事したり、お風呂に入ったりしてからだね。」
太郎「まだまだ時間あるからな。」
今は18時。この間に太郎は食事したりお風呂に入って時間を潰していた。
準備をして、リビングでテレビを見ていたクラスメイト達がなぜかテレビに釘付けになっていた。
香織「あ、太郎!ちょっとこれを見て。
慌てて香織が太郎の腕を引っ張ってテレビの前でニュースをみた。
太郎「なっ!」
あまりの事に、太郎は絶句した。
「では、もう一度繰り返します。都内にある某高校で起きた集団失踪事件は、自衛隊による実験の副作用だと判明しました。これにより、失踪した生徒達は死亡したと断定されました。これにより政府からは多額の賠償金が遺族に支払われることになり、国会で予算編成に追加予算が組み込まれました。その金額が常識から離れている為、野党からの反発や、自衛隊に対する批判が国民からも上がってきており、国会では自衛隊の責任追及と、実験の目的や、資料などの公開を強く求めています。なお…………」
太郎「自衛隊による実験?」
香織「なんか話がおかしくなってるね。」
太郎「香織、俺もう行ってくるよ。」
香織「わかった。太郎気をつけてね。」
太郎「自宅に帰るだけだから大丈夫だよ。……………多分。」
香織「多分って。」
香織は少し笑ってから、太郎に魔法をかけた。
久々に更新できました。
まだ、本調子にはほど遠いですが、終わりまであと少しなので頑張ります。




