第411話 やっと終わる
ゴッゴゴゴゴゴゴッ!
エール共和国は太郎様の攻撃により、一瞬で壊滅してしまった。
しかし、偵察に出ていた10人の竜騎士団がいる事は神様も太郎様も知らなかった。
太郎「これでいいかな?」
神様「そうじゃな。アーゼストと、このエール共和国が召還ななどと無茶苦茶な事をしておったから、これでもうこの世界では当分戦いは起こらんじゃろう。」
太郎「それって、またいつかは戦争がおきるって事なんだ。」
神様「まぁ、人間達はそういう生き物じゃからな。」
太郎「……………そうだよね。」
少し寂しいそうな太郎様。
神様「太郎、そろそろ次に行くぞ。」
太郎「次って?」
神様「この世界に召還された迷惑な奴等を元の世界に返すのを手伝って欲しいのじゃ。」
太郎様「あ、このカギで何とかできるんだ。」
神様「そうじゃな。とりあえず儂が作った世界に行ってあやつらを元の世界に戻すのじゃ。太郎、儂につかまれ。」
太郎「わかった。」
太郎様は神様の腕につかまり、二人とも神様の作った亞空間に転移していった。
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香織「あ、…………消えた。」
先生「香織さん、どうかしましたか?」
香織「うん、おじいちゃんと太郎の気配がこの世界からまた消えたような………」
先生「太郎君は無事生き返ったのですね。」
香織「多分……………ちょっと二人はなんだか普通の人と気配とか存在が違うからよくわからないんです。」
先生「まぁ、太郎君の事ですから、大丈夫だと思いますよ。」
香織「あ、私より先生の方が太郎の事信じてるみたいに聞こえた。」
先生「そんな事はないですよ。やっぱり太郎君の中では香織さんが一番ですから。」
香織「え?そうかな。えへへへへっ。」
だらしない顔をする香織。太郎の事になると、昔からざんねんになる。周りからは『太郎に関する事には残念美人な香織』と言われていた。
香織「うへへへへ。太郎、早く会いたいなぁ。」
でも、今では香織だけが残念美人ではなくなってしまった。
しかし、もしみんなを日本に連れていったら、重婚ができない事をみんなは忘れていた。
香織「早く日本に帰って、みんなで一緒に幸せに暮らしたいね。」
先生「太郎君とみんなで結婚は大変そうですけど、楽しみです。」
はい、ダウト。
太郎様とみんなとではムリです。
日本では。
香織「いくら能力があっても、もう戦争とか戦いはしたくない。」
先生「香織さん、本当にごめんなさい。」
香織「ううん。もういいの。この世界に来ていろんな事学んだし、本当に大切な人を再確認できたから。」
あとは、神様と太郎様が帰って来るのを待っているだけ。しかし、一応香織と先生以外は本当に日本についてくるのかを、確認する必要があった。
この世界は一応戦争が終わった為、王族のメンバーが何人かいる為、再確認が必要だった。
マリー達は、太郎様と別れて国に戻り、再び国を………………あー、これは愚問でした。マリー達が太郎様と別れるなんて出来ませんね。(笑)
それから一週間が達、神様と太郎様が香織達の元に帰ってきた。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。




