第410話 取りこぼし
ここは、エール共和国の宮殿、王様の執務室。
国王「宰相、アーゼストから連絡が途絶えて2日もたってるとはどういう事だ?」
宰相「はい、昨日の竜騎士団に、アーゼスト王国に直接向かわせました。そろそろ帰ってくると思いますので、お待ち下さい。」
国王「召還した奴等からも連絡が途絶えてかなり経つんだ。やはり、誰かに…………」
その時だった。
ゴッゴゴゴゴゴゴッ!
太郎様の放ったエネルギー体が王宮にぶつかった。
国王「なっ!」
これがエール共和国の国王の最後の言葉だった。
神様「こ、これはいかん。この国どころか、この星も崩壊しかねん。」
太郎様は怒りのあまり、力加減を間違えていた。
神「仕方があるまい。……………フッン!」
神様は最上級の結界をエール共和国全体にはった。
バタリっ。
神様は倒れた太郎様を見る。
神様「まったく、力を使い過ぎじゃ。少しそのまま寝て待ってるのじゃ。」
神様は力の使い過ぎで倒れた太郎様を確認してから、さらに結界をはった。
神様「くっ、これでもダメか。」
二重にはった結界をも貫く爆発!
エール共和国は完全に消滅した。しかし、爆発はまだまだ収まらずにいた。
神様「この星が無くなっては元もこもないからの。」
神様はさらに結界を3重にはった。
ようやく爆発も収まり、神様も安堵する。
神様「まったく。しょうがない奴じゃ。」
神様はエール共和国が完全に、エール共和国人が完全にいなくなったのを確認してから、力の使い過ぎで倒れた太郎様を担いで、転移していった。
しかし、神様は見逃していた。
アーゼスト王国に連絡をしにいって行った、竜騎士団10人のエール共和国人の事を。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
今回は、極端に話が短くなってしまいました。 話し的にここがちょうど良かったので・・(・・;)




