第407話 アホな敵は………
ビィー、ビィー、ビィー、ビィー
鳴り響くサイレンの音。
司令官「す、すぐにこの基地を放棄する!全員、至急脱出の準備にかかれ!」
先ほどの偵察機からの報告は……………
「こちら、アルファ1。先ほど攻撃した場所は依然として存在します。」
通信員「こちら、本部。詳細に報告せよ。」
「こちらアルファ1。何かによって、我々の核攻撃が防がれてしまってます。し、しかも大気中の汚染も検知されません。」
「こちらアルファ2。先ほど話しは本当のようです。早く避難をして下さい。時間がありません。」
司令官「くそったれっー!」
副官「司令、いかがしますか。」
司令官「ぐぬぬぬぬ。」
副官「忠告を受けてから、残りの時間はあと45分です。今度は再度全機爆装させて攻撃しますか?」
司令官「多分、同じ事だろう。仕方がない。遺憾ながら基地を放棄する。但し、武器は持っていけよ。飛べる飛行機は全機、燃料と弾薬を積込しだい、すぐに発進せよ!」
副官「よろしいのですか?」
司令官「フンッ!ハッタリに決まっておる。これだけの人数の武器のチェックをどうやってやると言うのだ。」
副官「わかりました。では基地を放棄します。自爆シークエンスを始めます。」
この基地に自爆装置があったとか…………何か意味あるのかな?
司令官「こんな低能な野蛮民族に我々の知識を態々教える必要はないからな。」
な、なんと。……………まぁ、確かに必要はないかと。
魔法が跋扈するこの世界では、時として、現代兵器を上回る。
先ほど、核攻撃を神様と太郎様が守って、空気まで浄化してたし。
35分後………………
基地には誰一人いなかった。
上空2000メートルの所に神様が。
神様「ほっほほほほ。人間ってのはやはりどうしようもない部分があるのぅ。仕方がない。」
神様は基地にいた人みんななにかしら武器を携帯、もしくは戦闘機や戦闘ヘリ、戦車などの兵器に乗っていた。
忠告を無視して。
神様「仕方がないのぅ。」
神様は逃げた敵の方向に手をかざし、空間を切り裂いた。
すると、そこに逃げ出した敵達が、その裂けた空間にどんどんと吸い込まれていく。
司令官「た、助けて~!」
神様「あれほど忠告したはずじゃがな。」
司令官「ご、ごめんなさい~!」
司令官の叫び声と共に、敵はすべて裂けた空間に飲み込まれた。
神様は裂けた空間を元に戻して、太郎達の所に帰っていった。
え?神様最強?
神様はなんでもアリです。
太郎「おじいちゃん、おそいなぁ。ってか、マミはいつまで引っ付いている気だよ。」
マミ「グスン。」
太郎「はぁ~、早く香織達に会いたいなぁ。」
もうすぐです。頑張って下さい。太郎様。
神様「遅くなってすまんの。」
太郎「どこにいってたんだよ?」
神様「ちと、わずわらしいGを…………」
みんなの目が一斉に神様に向く。
じーーーー。
太郎「じゃあ、みんなの所に行こうか。」
神様「……………太郎、その前にお主に話がある。」
太郎「話し?」
真剣な顔の神様。
一体どんな話なんでしょう。
神様のあの真剣な顔からかなり不味い話では……………
次回、太郎様号泣する?の巻
え?太郎様が泣くの?
太郎「お前、失礼だぞ!俺だって泣く時は泣くからな?」
な、なぜ疑問系?
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
あと少しで終わりそうです。
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