第404話 ここは?
スゥ。
神様と太郎様が地上に転移してきた。
場所はアーゼスト王国の謁見の場。
しかし、二人はまだ何処に転移したかを把握していなかった。
神様「ん。ここはどこじゃ?」
太郎「えっ?みんなのいる所に来たんだよね。」
神様「ふむ、確かにみんなの気を感じ取って転移したんじゃが…………おかしいのぅ。」
太郎「いやいや、おじいちゃんしっかりしてよ。まだ呆ける歳じゃないでしょう?…………あれ、もう、呆けてもいい歳か。」
神様「太郎、儂は神様じゃから、呆ける事はないぞ。ったく、失礼な奴じゃ。」
太郎「そっか。あはは。おじいちゃんの事、神様だってすっかり忘れていた。」
神様「ったく。…………ん?」
かすかに聞こえてくる音があった。この異世界ではあり得ない音が聞こえてくる。
太郎「おじいちゃん、この音って。」
神様「まさかな。奴等はみんな儂の作った異空間にいるはずじゃが。もしかして。」
ゴゥゥゥゥーーーー。
かすかに聞こえる飛行機の音。
太郎「おじいちゃん、もしかしてまだ敵に生き残りがいるのかな?」
神「ちと待っておれ。」
神様が目を閉じて、全神経を集中する。
神様「こ、これは。」
太郎「何がわかったの?」
神様「イカンっ!太郎!今すぐここ一体に結界を張るのじゃ!」
太郎「ここ一体って………どれぐらい?」
神様「今すぐ外に出て、空から調べるのじゃ!」
太郎「いや、外に出るのはいいけど、ここがどこだかわからないし。」
まだ、二人はここがアーゼスト王国だとはわかっていなかった。
その理由は二つあり、一つ目は、ここがアーゼスト王国の謁見の場が戦闘によりボロボロになっていて、廃墟にしか見えないからだ。
そして、二つ目は今の時間帯が夜中で辺りが真っ暗な事。
二人はある程度の暗闇なら見えるが、流石に昼間みたいにはいかないみたいです。
神様「太郎っ!天井を突き破って外に出るのじゃ!」
太郎「わ、わかった。」
二人は一斉にジャンプして、そのまま天井を突き破ぶり外に出た。
そのまま空を飛び、500メートル上空で止まった。
二人は辺りを見渡し、外が夜でここがアーゼスト王国だと知る。
太郎「っち。胸糞悪い国に来てたんだ。」
神様「不味い!太郎。このまま二人でこの街全体に結界をはるのじゃ!」
太郎「えっ?なんで?」
神様「説明はあとじゃ!早くせんかっ!」
太郎「いや、何でこの国に結界を張る必要が…………マジかよ。」
神様「わかったか?早くするのじゃ!」
太郎「気が進まないが仕方がない。」
ブゥゥゥ。
二人の強力な結界が張られていく。
「こちらワイバーン01。今アーゼスト王国上空に到達。指示を乞う。」
「こちら、本部。アーゼスト王国に攻撃を開始せよ!」
「こちらワイバーン01。攻撃を開始します。」
カチッ。
上空20000メートルから一発のミサイルが放たれた。
「こちらワイバーン01。ミサイルの発射を完了。退避します。」
「こちら本部。了解。そのまま高高度を維持し、被害状況を確認せよ。」
「こちらワイバーン01。高高度維持のまま、被害状況を確認します。」
神様「太郎様、来たようじゃ。」
太郎「生き返ったそうそう、これはないよ。」
悲劇のヒーロー太郎様。
ミサイルは上空1000メートルで爆発した。
太郎「マジかよ。いきなり核ミサイル攻撃を受けるとか…………ウケる。」
神様「そんな冗談が言える場合かっ!」
ピカッ!
ドッッッッッーーーーーン!
核ミサイルが爆発した。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
読みにくいとは思いますが、もし誤字脱字などありましたら、スルーしてお読み下さい。




