第403話
時間は少しだけもどり…………
神様(早くせんと間に合わん。何をしておる。)
ここは、天界のある場所。
『創造神様、お待たせしました。』
神様「待たせ過ぎじゃ!早くせんとあの世界は終わってしまうぞ。」
『創造神様、やはり我々の力だけではどうにもなりませんでした。』
神「あたまりまえじゃ!じゃから儂は言っておったじゃろ!もう、太郎に頼るしかないのじゃ!」
『はい、創造神様の言う通りでした。しかし、彼はどうしてこれ程の力を手に入れたのでしょうか?』
神様「それは儂にもわからん。ただ、太郎は召還される前は確かに普通の人間じゃった。恐らくじゃが元々太郎にはそんな力があったが、地球では必要が無い為覚醒する事はなかったのだか、何処かのバカが召還なんぞしてその時に太郎の中の力が覚醒し始めたのじゃろう。そして、儂の孫の勇者が香織を拐った事により爆発的に覚醒しにのじゃろう。」
『召還によって力が目覚め、香織の誘拐によって覚醒したと。……………しかし、普通の人間が我々をも越える力をなぜ………』
神様「うむ、それは儂にもわからんかったのじゃが、太郎の復活したのが確認出来たときにわかったわ。」
『創造神様、それは…………』
「太郎はの、儂の次の創造神になる事になっていたのじゃ。」
『!?』
神様「なに、儂がすぐどうこうなるわけじゃない。ただ、次の………2代目創造神になる為の力が太郎の中にあったのが、予定より早く覚醒してしまったのじゃ。儂にはもうこの内を維持するので精一杯なのでな。」
『しかし、現状彼はまだ創造神になる事はできない。』
神様「そうじゃな。太郎が力の覚醒によって、太郎から得られるエネルギーで宇宙がまた生き返り始めたわけじゃ。」
『創造神様、彼を今後どのように…………』
神様「太郎には悪いが、あやつがただ生きているだけで、宇宙に与えるエネルギーは相当な物じゃからな。ケガや病気で死んでしまっては予定が狂ってしまう。人間として、精一杯生きてもらってから、此方の世界にきてもらうのが一番じゃからな。」
『では、彼には不死の存在になってもらう事になるます。そうすると、この宇宙の理が…………』
神様「それは仕方あるまい。儂が許可する。」
『わかりました。彼には人として、精一杯生きてもらいましょう。今なら彼が作り続けているエネルギーで大丈夫でしょう。』
神様「それでよかろう。」
『あと、彼がそちらの世界でやる事が終わった後に、地球に帰れるよう、次元の扉の鍵を渡しておきました。』
神様「うむ、それでいいじゃろう。」
『では、椿太郎をそちらの世界に今一度、お渡しします。』
空虚から突然眩しい光が輝き、光が収まると、太郎様が神様の前であらわれた。
神様「太郎………、太郎!おきるのじゃ。」
太郎「………………、ん」
神様「太郎、わかるか?」
太郎様がゆっくりと目を開けた。
太郎「…………そうか。………おじいちゃん。迷惑かけてすみませんでした。」
神様「それはもういいのじゃ。」
太郎「今、色々な情報を整理しました。………俺は将来神様になるみたいですね。」
神様「そうじゃな。ただ、まだまだ先の話しじゃがな。」
太郎「神様。」
神様「なんじゃ、改まって。」
太郎「色々ありがとうございました。」
神様「なんだか太郎にそんな丁寧に改まって礼を言われると変な気分じゃ。」
太郎「香織といっしょに………いや、みんなと一緒に地球に……日本に必ず帰ります。」
神様「そうじゃな。じゃあ、そろそろ行くかの。」
太郎「はい。」
太郎様は起き上がり、手には確りと鍵を握りしめ、神様と一緒に天界からテラに………みんが待っている所に転移していった。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
短い話しですみません。
誤字脱字などあって読みにくいかもしれません。




