第40話 結局……そして……
今回で40話になりました。
毎回読んでいる方がいると信じて続けています。
誤字脱字はスルーして読んでください。実際あとで見つけるとかなり恥ずかしいセリフになっていたり、漢字が違ってたりで……後日見つけしだい、駆除します。
あと、セリフの変更や追加などがある場合もあります。
いつも読んでくださりありがとうごさいます。
さて、先生はどう説明をしてくれるのだろう?
ちょっと見ものだ。本当はこんなことしていないで、早く先に進みたいのだけど…………
話が進まないから、先にも進めない。
「先生、僕からも少し話をしてもかまいませんか?」
「椿君、余計な言わないでね。」
「はい、わかってます。」
「みんな、聞いて欲しい事があるんどけど、いいかな?」
「「「「はい。太郎さん。」」」」
「実は、次の街タンドリアにって着いたらまっさきに、奴隷商の所に行ってみんなを奴隷から解放したあとは、どこか安全な場所にいてもらおうと思ってる。」
みんな、顔面蒼白していた。
ニーナ「なぜですか?」
リーン「そうです。そんな事をすれば結構なお金がかかると言われてます。それに……」
マリー「それに、私達は太郎さ、さんから離れたくないのです。」
(今様をつけようとしたな。かわいい)
リーン「奴隷から解放されたあと、私達はまた誰かに奴隷として捕まって売られたてしまいます。結局同じ事なのです。」
シーバ「太郎さん……」
(あれ?ちょっと違うのに勘違いさせたかな?)
「みんな、勘違いしないで欲しい。これからも旅を一緒にしてもらってもかまわない。ただ僕や先生の旅には厳しい問題があって、みんなを危険な目に合わせたくはいからなんだ!」
シーバ「危険な旅?どの様に危険なのですか?」
「勇者や英雄の存在は知ってるかしら。」
ニーナ「それはもちろん知ってます。二人して魔王を討伐しないで国を滅ぼし、逃げまわっている方達の事ですよね。」
シーバ「私の国では指名手配されてました。」
リーン「私の国でも同じです。」
マリー「私の周りや国ではその様な話ではありませんでしたけど、特に私の国は魔族の国と一部国境がかさなり、頻繁に魔族からの攻撃で、国の兵士の数や魔法使える者の数も減り一時期魔族に侵略されそうな時がありました。
その時、いきなり現れた方々が、勇者様と英雄様の二人でした。」
「ちょーと、待って。その話は確実なのですか?」
マリー「ええ、確実な話です。私は実際にお会いして話もしてますから。」
(みんなとだいぶ話が食い違いがある。)
マリー「それで話の続きですが、魔族との戦いは続き、兵士の数も減ってき、国の王族がお城で震えている場合ではありませんでしたから、私も最前線に立ち、国民と一緒に戦ってきました。その時、突然大きな雷が魔族側に何回も落ち、その後男の方と女の方が魔族に対して突撃していきました。何十万といた魔族は、2日程で全滅し、だいぶ傷つき疲労をした二人は笑顔で私の前にやってきました。」
ニーナ「私が聞いた話とは全然違ってます。自由ワガママで、物凄く戦闘狂と聞かされていました。特に国々の気に入った王女を連れ去るとか。」
(あっ、先生の目が痛い!)
リーン「私の国ではとにかく、対勇者と英雄の為に戦力を強化していきました。ただ、これには国民に多大な負担をかけてしまいましたが。でも、かなりの戦力を蓄えたつもりでしたが、見たことも無い敵にあっさりと国は滅ぼされました。これは、勇者や英雄、ましてや魔族とも違う敵でした。」
(リーンは気丈に答える。さすがに一国の王女様だ。)
シーバ「私の国では噂程度の話でしか伝わっていないので。見つけたら捕縛もしくは殺してもかまわない。といった通達があっただけでして。」
(みんなそれぞれだけど、マリーの国だけ明らかに意見が違う。ってか、実際に会ったと言うし、一緒に魔族と戦って、マリーの国を助けてるじゃないか。何か勇者や英雄に対して悪意を持つ者が、実際の勇者と英雄を陥れようとしてるのか?)
「椿君、私の国では私と椿君達の目の前で、三ヶ日香織さんが拐われました。もしかして何か理由でもあるのかしら。」
「先生、マリーの話をもう少し聞いてみませんか?」
「そうね。実際に会った事がある王女だから、信用できるから聞いてみましょう。マリー、話の続きお願いいたします。」
マリーは太郎を見て、太郎は頷く。
マリー「私達の前にやってきたお二人は、とても清々しく、やりきった、守りきった。と言う顔をしていらっしゃいました。そして最初に話した言葉が、二人して『何か食べさせて、お腹すいた。』です。私は思わず笑ってしまいましたが、すぐに食料と水をお渡しして、そのあと傷の回復魔法で治療をして、直ぐに宮殿へ招待しました。普通なら得体の知れない者をいくら戦場で活躍したからと言って、直ぐには宮殿に、ましては国王に会わせようとは思いません。でも、お二人は何十万と言う敵を殲滅し、そのあと私の所まできた時は、すごい笑顔をしてました。そのお二人がこの国に仇をなすようには微塵も感じませんでした。」
「先生、やっぱり勇者達は何か事情があって香織を拐ったんじないかな?そんな気がしてきた。」
「私はなんとも言えないけど、それにしても凄い情報が入ったわね。マリー続きお願いね。」
「はい。そのあと私の父、国王と謁見し、父は大変に喜びました。これで魔族と戦争が終わる可能性が大きいと。
それで、国王は勇者と英雄に色々な褒美を渡そうとしましたが、勇者様や英雄様はそれを固辞し、少しの間休息させて欲しい。2、3日の間にこの国を出ていくと言われました。国王は必死にこの国に住んでもらえないか?私を嫁に出すなど色々な手を使い勇者様達を国王だけではなく、大臣や、有力貴族までこぞって説得しましたが、無理でした。
勇者様と英雄様は2日後国をに出る事になり、いよいよ出発のその時、勇者様が私にだけ秘密を教えてくれました。これは、勇者様との約束ですのでお話する…………あのう、太郎さんと先生は勇者様と英雄様を探しに行くのですよね。連れ去られた太郎さんの婚約者を取り返しに。あの、勇者様との約束で、『もし日本人が俺を探す奴があらわれたら、秘密を教えてもいいよ。』と言われた事を思い出しました。」
「その秘密って凄い事?」
マリー「いえ、もしお聞きになったらそんなたいした事とは思わないでしょうけど、お話しますね。実は勇者様の名前は勇者と言う字を書いて「いさむ」と読むそうです。|三ヶ日勇者〈みかびいさむ〉、あの勇者様のお名前だそうです。」
僕と先生の間で衝撃が突き抜けた。
「ま、まさか……」
二人はことばがそれ以上出なかった。
とうとう勇者の名前があきらかに!って、連続ドラマですが、決して狙ってません。(笑)
あと、感想や意見も待ってます。よろしくお願いいたします。




