第389話 おじいちゃんの庭へ
ふ
神様「香織、早速じゃが香織の能力を使って、敵の同行を索敵できるかの。」
香織「うん、やってみる。今敵が何処にいるか、こちらに向かっていないか、近くにいないか、それだけでいいの?」
神様「十分じゃ。」
香織「じゃあ、ちょっと待ってて。」る
香織は右手の人差し指を額につけた。…………すると、信じられない大きな音のピンを出した。
ピンとは、アクティブソナーで潜水艦などで敵の位置や海上の船の位置、さらに海底の深さやや障害物の状態などを知る場合に使う探索方法だが、索敵目的に使うソナーは、相手の正確な位置がわかる代わりに自分の位置も知られてしまう探索方法だ。
ただ、それを惑星規模に放たれレーダー代わりにの大がかりのソナーを放てるのは、香織しかいない………いやそもそも人間にはできないのだが。
香織「…………………おじいちゃん、わかったよ。」
神様「ほう、そんな危険をおかしてまで知りたかった事があるのじゃな。…………太郎の事か?」
香織「ち、違うよ!それよりおじいちゃん、今すぐ移動しないと。」
神様「おー、そうじゃった。司令官。お主の艦隊を一時期儂の庭に全部隠す。そこには絶対に敵は来ないから兵士の休息と船の修理等をして待っててはくれぬか?」
司令官「了解です。この後みなに伝えます。」
神様「うむ、それと全部の船と飛行機には総て燃料を満タンにしておいたからの。あと綺麗な真水も満タンにしておいた。食料は、全空母の甲板にどっさり置いといた。問題は弾薬なのだが………………」
さすが御都合主義の神様パワー。
香織「それなら私に任せて。」
さらに、香織パワー。
神様「香織、お前一体何をするきじゃ。」
香織「え、この古い船達を全部今風に作り替えようかな?と。だめかな?」
神様「そ、そんな事もできるよになったのか?……………信じられん。香織は普通の人間なはずじゃが。」
香織「で、どうするの?」
神様「香織、ここには約大小合わせて100隻近くあるのじゃ。それをどうやって…………」
香織「とにかく一旦逃げないとまずいから、そのおじいちゃんの庭に連れていって!」
神様「そ、そうじゃな。……………では、行くとするか。」
フッ。と今までいた大艦隊が一瞬にして消えてしまった。
しかし、覚醒した香織の能力は…………ハッキリ言って、敵に回したくない存在だ。
相手が最初に、香織を誘拐・監禁・拷問(これはできなかった。香織の能力が強くて。)など起こす事は正解だったが、香織を閉じ籠めておく事はやっぱり無理だった。この部屋は多分、香織と太郎様と神様ぐらいしかその部屋を抜け出す事が出来ない程、強力な封印をされていた。(もちろん、それで香織を閉じ込めると確信していた。)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「し、司令!敵から強力なピンが放たれました。」
「はっ?ここは地上だぞ。なぜそんな…………か、香織か。」
「位置特定しました。」
「長距離偵察機を一機だけそこに向かわせて調査させろ。」
「司令、一機だけで大事でしょうか?」
「うん?あぁ、構わぬ。おそらくそこにはもう誰もいないはずだ。しかし、調査は必要だ。それに、我々には燃料が無い。空母や潜水艦は原子力だからいいが、航空部隊はそう言う訳にはいかんからな。」
そう、空母と潜水艦は原子力で動くので問題は無いが、巡洋艦、駆逐艦、護衛艦、イージス艦、などは燃料が必要になる。
しかし、その大艦隊も今は消息不明。残りは一隻のイージス艦、駆逐艦、護衛艦、潜水艦だけだ。
地上基地の戦力も今は半分……てところか。
これ、アメリカ軍?(仮定)の負けが確定では?
補給がまず無い。戦力は減る一方。
ここの司令官が変な考えを起こさなければいいのだが…………
って、それはフラグだろう。
やめなさい!
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
これからの掲載は、基本的に新作の『転生して女神様と結婚して魔王と友達になる』と毎日交代で掲載に変更させてもらいます。
みなさん、どちらの作品も楽しんで下さい。




