第386話 悲惨なアーゼスト王国
タッ、タッ、タッ、タッ、タッ。
ドカ、ドカ、ダッタ、ダッタ。
ここはアーゼスト王国の宮殿。
自ら召喚した見方のはずの強力な軍隊が王宮に乗り込んできた。
「ぎぁあ!」
「な、なんだ貴様らは!」
す
ダッダダダ!
「うわっわ!い、痛いっ!」
司令官の命令で1個中隊が王宮に攻めこんでいた。
「な、何事ですか?」
「一体何の真似だ!」
「我々は、貴国にまた召喚儀式を要求しにきた。」
「それは出来ないと父が………国王が話をしにそちらに向かったはずだが。」
「ふん。国王ってこれか?」
ドサッ!
「父上!」
「キャーーーー!お父様!」
「き、貴様!こんな事をしてただですむと思っているのか。」
「ほう、どうするつもりですか?」
「くっ。」
「お父様!お父様!うわっわわわ。」
「コイツらばかじゃね?自分の国の住民とかには平気で召喚の儀式で殺すくせに、自分の父親は特別かって?」
「な、何が言いたい。」
「なに、また召喚して欲しいだけだ。」
「だからもうその儀式に必要な生け贄がいないんだ!」
「いるじゃねえか。」
「は、まさか……………」
「この国にいる腐った貴族を先に生け贄にして、また我が軍を召喚しろ。あ、その家族に綺麗な女はこちらに献上しろ。第一王子、これは命令だ。」
「ふ、ふざけるなぁ!そんな事したらもう国として成り立たなくなる。第一、また貴族の女性を献上するなんて出来るわけないだろ!」
「はっ、はっははは。第一王子。自国の住民の女性は献上出来て貴族連中の女はダメだと?……………お前その国王みたいに死にたいのか?」
「くっ、例え不正を働いている貴族がいても召喚に必要な人数が足らぬ。」
「では、下級貴族から王子や王女が気にいらないヤツを生け贄にしろ!」
「………………くっ。」
「なに?今さら自分達は大丈夫とか思ってたのかよ。お前らは俺らを勝手に召喚しておいて何を企んでるか知らないけど無駄だったな。」
「しかし、これで本当にあと一回が限界だ。」
「王子、何を勘違いしてる?それが終わったらまた違う貴族達で召喚してもらうからな。」
「あ、悪魔め!」
「悪魔?…………自国の住民を平気で殺すくせに貴族を殺したら悪魔あつかいかよ。…………王子、お前何様のつもりだよ!」
「王公貴族と平民を一緒にするな!大体、国王を殺したら罪は死罪に値する。だれが父をこんな目に…………」
「話し合い中、国王が我々の司令官に暴行をしたのでやむを得ず止めるつもりで発砲したが運悪く国王に当たってしまったんだよ。」
はい、嘘です。
「何も殺す事はなかったはずだ。もうこれ以上貴殿らの要求は飲めぬ。」
「王子、じゃあ死ぬ?死にたい?第一王子として生まれてゆくゆくはこの国の国王になる事を止めたいか?…………あ、国王が死んでるから今は第一王子がこの国の国王か。はっ、ははは。」
さて、アーゼストはどうなるのでしょうか?
クラスメイト達は確かアーゼストに帰ると言ってたような…………
今はいずこに?
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
しかし、読み返すと誤字が酷いですね。(*T^T)
ごめんなさい。
なるべく訂正しています。
誤字脱字などありましたら華麗にスルーしてお読み下さい。
今回は休んだ分になります。
それから、感想などもお待ちしてます。




