第380話 どちらも謎?
「5頭の古竜、レーダーから消滅しました。」
「なんだと!それは確かな事か?」
「はい。レーダーから突然消滅しました。あるいは、低空飛行しているのではと。」
「本部からの戦闘機からの連絡はまだか!」
「はい。先程出撃をした連絡はありましたが、それ以外は。」
「今からでは間に合わんか。」
「少し距離が離れ過ぎてますからね。古竜の本当の速度が今だに不明ですから。」
「しかし、仮にも生き物だろ!こちらの戦闘機みたいに音速で飛ぶとは思えん。やはりこの世界は何かがおかしい。あらゆる法則が通用しない場合がある。」
「確かに。古竜など本来ならあの巨体にしてあの翼では空を飛ぶ事は出来ないはずですから。」
「古竜が消えた地点はわかるか?」
「はっ、それは大丈夫です。」
「では、現在向かっている戦闘機部隊にその地点を報告。すぐに捜索、見つけしだい撃墜せよ。」
「了解しました。」
「あ~、そう言えば我が艦隊が、謎の大艦隊を発見したそうです。只今攻撃中だとか。」
「次から次へと、この世界はなんなんだ。竜がいると思えば、大艦隊だと?」
「長距離からの対艦ミサイル攻撃を行っているそうですが、なぜかミサイルが迎撃されているそうです。」
「一体どんな敵なんだ。」
「まだ、情報がありませんのでなんとも。」
謎の敵は一体誰を相手に戦っているのかまだ把握していなかった。
そして、その敵の中に自重をしなくなった神様の存在にも。
先生「うわっ!」
神様「くっ!これ程の被害が出ているとは!」
神様達は艦隊旗艦信濃の上空に転移した。
神様「先生やマリー達は引き続き結界を張るのじゃ。」
『はい!』
神様「司令官。今からそちらに向かう。」
司令官「お待ちしています。」
神様「黒達には悪いがこのまま少し空で待機してて欲しいのじゃ。」
黒「わかりました。」
神様はすぐさま移動。信濃の艦橋に。
神様「司令官、実際の被害はどうじゃ。」
司令官「はっ、戦艦1、巡洋艦3、駆逐艦5、補給艦1以上10隻の大破及び沈没になります。」
「そうか。被害を受けた船の船員の救助は?」
司令官「神様の妹さんが防御してくれたおかげでその後の被害がなくなり、救助も滞りなく進んでいます。」
神様「司令官、救助がすみしだい、180度転換。この海域から全速で離脱するのじゃ。儂は敵を殲滅してくるでの。」
司令官「り、了解しました。全艦180度反転、全速でこの海域から離脱。救助中の駆逐艦は大至急、救助を終わらせよ!」
本気になった神様の攻撃がこれから始まろうとしていた。
神様「みんなはこのまま、この艦隊の防御をしつつ、この場から逃げるように。」
先生「あ、あのう、神様は?」
神様「儂はちと、これから相手が手を出さぬようにしてくるので、先に逃げててくれると助かる。」
先生「わかりました。神様は後で必ず合流しますよね?」
神様「大丈夫じゃ。後で必ず合流するから先に行って待ってるのじゃ。じゃから、先生。みんなを頼むの。」
先生「わかりました。先に行って待ってます。私達では神様の足手まといになりますからね。」
神様「うむ。頼むの。妹よ、一緒に頼むの。」
妹「はい。お兄様。」
神様「では、また後でな。」
神様はすぐに何処かに転移してしまった。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
なんとか連休中も更新したいと思います。




