第379話 次から次へと…………
「敵、古竜離脱します。」
「直ちに、戦闘ヘリの出撃を。本部に連絡!例の古竜を発見。
攻撃するも東南方向に逃走。至急戦闘機を要請。」
「了解しました。こちら、第7支部…………」
「連絡のあった例の古竜達がまかさこんな所まで来ているとは。驚きですね。」
「あぁ。古竜の移動速度には驚いたよ。で、相手に少しは損害を与えられたのか?」
「方向にありました古竜は5頭とも離脱しましたので、なんとも。」
「そうか。…………偶然、哨戒中の兵士達が見つけたからよかったもの、もし逆に我々の位置がバレてしまっていたら、古竜達のブレスで全滅してたな。」
「はい。本当に運が良かったと思います。」
『こちら、迎撃に向かっている第10ヘリ団、古竜達は物凄い速度で離脱していきます。我々では追い付きません。』
「やはりか。……………そうだ、奴等がいた場所を捜索しろ。慌てて脱出したはずだ。何か見つかるかもしれん。」
『離脱!』
「あとは、本部にまかせるか。」
「そうですね。」
偶然にも居所がバレてしまい、無慈悲な砲撃を受け、二人も犠牲者を出した神様御一行は、古代竜達がギリギリまで出せる速度で兎に角逃げた。
神様「まずい。戦力が無いのに次から次へと犠牲者が……………今は敵から逃げるしかあるまい。」
逃げた。それ以外今は手が無かった。
神様(せめて、ユーナさえおれば。)
あの時のユーナの離脱?………いや、家出?………………いや、我が儘によりいなくなってからの不幸の連鎖。まるで、女神の加護を失ったように不幸だけの言葉では足らない程、最悪な状態。
やはり、我が儘でも腐っても女神様なのか?
しかし、不幸な事はまだ続いた。
「お兄様。大変です。謎の敵からの攻撃が先程から突然。」
神様(くっ!どんな感じの敵かわかるか?)
「こちらの司令官の話ですと、おそらく遠距離からのミサイル攻撃ではないかと。こちらのレーダーには敵の反応がないそうです。」
神様(わ、わかった。もう神として自重している訳にもいかんな。妹よ。今すぐ見方の艦隊全体に結界を張るのじゃ。)
「わかりました。」
神様(儂は今からみんなとそちらに向かうから、それまで頼むのじゃ。)
「はい。」
神様「みんな、今から妹が守っている艦隊まで転移するので、しっかりと竜達につかまっておるのじゃ。」
『え?転移?』
次の瞬間、5頭の古代竜と神様達は姿を消した。
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