第378話 突然の襲撃でまた………
翌朝………………
神様「さて、早速王都に目指して行くかの。」
しかし、敵の攻撃から逃れる為、王都までだいぶ離れてしまっていた。
先生「さぁ、みんな朝食の準備をしましょう。」
『はーい。』
一晩グッスリ眠れた事が良かったのか、疲れも取れ表情も少しだけ明るかった。
神様「しかし、王都まではだいぶ距離が離れてしまったの。ささらに、この後の移動にも気を付けんとな。」
神様がそう呟いた後、何処かで聞いた事のある音が響いてきた。
ヒューーーーン、ドガッーーーーーン!ヒューーーーン、ドガッーーーーーン!ヒュヒュヒューーーーーン、ドガッーーーーーン、ドガッーーーーーン、ドガッーーーーーン!
まさかの敵からの攻撃だった。
神様「みんな!急いで竜達に乗るのじゃ!先生、マリー、ニーナ物理防御結界を!」
『わかりました!』
突然の砲撃により、慌て結界を張る。しかし、少し遅かった。
ヒュヒュヒューーーーーン、ドガッーーーーーン、ドガッーーーーーン、ドガッーーーーーン!
「キャー!」
誰かが砲撃に巻き込まれた。
勇者「アン!」
先生「シーバ!」
アンとシーバが巻き込まれて、数メートル程飛ばされていた。
勇者はすぐにアンの側に駆け寄る。
勇者「あん!大丈夫か、しっかりしろ!今運んでやる………」
勇者はアンを見て絶句した。
勇者「そ、そんな。」
ヒューーーーン、ドガッーーーーーン!ヒューーーーン、ドガッーーーーーン!
際限なく防弾が降り注がれる。
先生「シーバ、しっかりしなさい!」
シーバ「せ、先生。私はもう…………」
先生はシーバの体が血だらけで手足は千切れていた。
しかし、そんなシーバに先生は。
先生「しっかりしなさい!これぐらいの怪我ならまだ助かります。だから………」
シーバ「先生…………あ、りが、と…………」
先生「シーバ!しっかりしろ!私はあなたを見捨てない!必ず助けて見せる!」
神様「いさむ!しっかりしろ!早くここから脱出するのじゃ。」
勇者「え?おじいちゃん。何言ってるんだよ。アンを……アンも連れていかなくちゃ。」
神様「いさむ!しっかりしろ!お前まで死にたいのか!」
勇者「え?だって。アンが………アンが………」
神様「いさむ、許せ。」
神様は勇者にすぐさま睡眠魔法をかけた。黒によって背中に乗せられ、すぐに羽ばたく。
リーン「先生!早く!」
シーバを抱えて走る先生を待つ白とリーン。
次々と古代竜達が飛び立ち、神様やマリー達による結界のお陰で攻撃を防ぎながら、その場を後にした。
神様「くっ!どうして場所が分かったのじゃ。」
先生「リーン、お願い!シーバを、シーバを、助けて!私の治療魔法だと追い付かないの!」
しかし、リーンは首を横にふった。
先生「そ、そんな…………あっはあっは…………シーバっ!し、うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
先生は自分のを抱きしめ号泣する。近くで見ていたリーンもまた先生の背中に顔を埋め、一緒に泣いていた。
これで、犠牲者は四人になってしまった。
神様の心の中では怒りが込み上げてきていた。
物凄い殺気に、竜やみんなも神様に恐怖した。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
誤字脱字などがありましたら、華麗にスルーしてお読み下さい。
ユーナのわがままで、取り返しがつかない展開になってます。




