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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第7章 新たなる出会い、そして別れ……
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第376話 また犠牲が………



「くろーーーーっ!」


そう、叫んだのは白だった。


無事着陸をすませた5頭の竜達。しかし、一頭だけ………黒だけは倒れこんでいた。


神様や治療魔法が使えるようになったマリーとニーナが黒へと駆けつける。


その間、先生とシーバとリーンとで周りに物理防御結界を張る。


神様「これはまずい。」


神様が黒を見てそう呟いた。


マリー「神様!ノアとアンが!」


マリーが真っ青な顔をして、神様を呼んだ。神様はすぐにマリーの所に駆け寄り、倒れている二人を見て神様は絶句する。


アンは右腕と右足が無くなっていた。だが、辛うじて息をしていた為、マリーがすぐに治療を始めた。


ノアは………完全に右側半分体が無くなって息途絶えていた。


ニーナ「神様!こちらを手伝って下さい。私1人では…………」


神様はニーナに呼ばれ走り出した。が、その時ふと勇者の事を思い出した。


神様「ニーナ、いさむは………勇者は見かけんかったか!」


ニーナ「いえ、見かけてません。それより黒から話が…………」


すると、黒が話し出した。


黒「神様、勇者は無事です。私の翼の中に………」


黒は左側の翼を少し上げ、その下に勇者が気を失って倒れていた。


神様「いさむ!」


神様は勇者の元に行き、勇者が無傷な事を確認する。


神様「黒、なぜいさむだけ無事なんじゃ?」


黒は「神様、申し訳ありませんでした。敵の攻撃が迫ってきた所、これは耐えられないと思い咄嗟に翼で守ったのですが、あまりにも強力な攻撃の為に二人にも被害が…………」


神様「そうか。黒、ありがとう。今からお前にも治療をするからの。3人を庇ってくれてありがとう。」


黒「あの、それで後の二人は…………」


神様「今は治療に専念するからその話は後での。」


神様とニーナが黒の焼けただれ、半分無くなった翼の治療をしていた。


太郎様に次ぐ、実質的な人的被害。

しかも謎の敵は今までよりも近代的な兵器で、この世界最高峰に硬いとされる古代竜の鱗さえも紙同然にしてしまう兵器。


神様は自分の中からふつふつと怒りが込み上げてくる衝動を抑えながら、黒の治療に集中していた。



その頃………………



「隊長。そろそろ補給に帰りませんと。」


「そうだな。敵をロストしてしまった地点は大体把握してるから、今のうちに補給に引き上げるか。」


「ロスト地点は記録しました。」


「よし、全機帰還する。」


『了解!』


神様達はこの事を知るよしもなかった。


しかし、神様達にとってはこの事は幸運だった。



最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。


誤字脱字などがありましたら、華麗にスルーしてお読み下さい。


次の連休は更新お休みをするかも…………なるべく更新できるように頑張ります。

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