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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第6章 主人公のいない世界で
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第367話 司令官




ここは、巨大な空母(名前はわからない)内の司令官専用の個室のようだ。


司令官「まぁ、座りたまえ。」


一応簡素なテーブルと椅子が2つあり、片方の椅子に神様が座った。


神様「では、遠慮なく座らせてもらうかの。」


神様は何の躊躇もなく、座った。


司令官「どうだ。一杯。」


神様「ほう、ブランデーかの?」


司令官「取って置きのやつだ。」


神様「では、頂こうかの。」


司令官はコップを2つ取り出し、グラスにブランデーを注いで神様に渡す。


神様「二人の出会いに。」


司令官「これからの内容によるがの。くっくくくく。」


乾杯はした後、二人はブランデーの味をじっくり味わう。


司令官「神様、このブランデーに毒とか入っているとか考えないのですか?」


神様「ふむ。確かにありえる話じゃがお主はそんな事をするような奴には見えんからの。」


司令官「はっはははは。これは失礼します。失礼な事を申し上げてしまいました。安心して下さい、毒なんか入ってませんから。」


神様「まぁ、仮にどんな毒でも儂は死なないし、状態変化もおきぬからの。」


司令官「あ、あのう、神様?って話はやはり本当なのですか?」


神様「なんじゃ。まだ疑っているのか?」


司令官「私達の世界では、………えーと、ここは地球ではないんですよね?」


神様「ここは太陽系からかなり離れた場所にある「テラ」と言う星じゃ。儂もかつては地球の日本に住んでおった。今じゃ神様になってしまったがの。」


司令官「こ、ここが地球じゃない?」


神様「今さらじゃな。お主達はある男によってこちらの世界に連れてこられたのじゃ。」


司令官「い、一体何の目的でそんな事を……………」


神様「それは、儂と女神と太郎と香織をこの世から抹殺する為じゃからなんだ。」


司令官「その他の人も神様なんですか?」



神様「いや。太郎と香織は普通の高校生じゃが?…………あ、ちなみに、香織は儂の孫になるし、香織の婚約者は太郎じゃ。女神に関しては姪っ子が一人いるがな。」


司令官「神様、話が段々胡散臭くなってますが?」


神様「でもな、ここにはおらんようじゃが、儂のかわいい孫が敵の人質になってしまってな、しかもその時に太郎が大量の敵を相手にしつつ、何とか守ったのだが太郎は不覚を取って死んでしまったのじゃ。」


司令官「それは、お気の毒でした。」


神様「あ、でも今は天界にて治療と修行をしてるはずじゃ。だから無事に生き返るじゃろう。それより心配なのは香織の方じゃ。孫だから贔屓目に見ても美人に育っておるがなかなか胆の座った女じゃから敵の親玉が少しかわいそうじゃな。」


司令官「か、神様。今の話どこか変ですよね?何で相手の親玉がかわいそうなんですか?」


神様「もし香織に少しでも触れたら、その手は二度と使えなくなるじゃろう。香織は強い。メチャクチャ強い。この大艦隊ですら、原子爆弾抜きで壊滅出来るじゃろう。」


司令官「そ、そんな方がまたなぜ捕まったのですか?」


神様「太郎も香織に匹敵する強さがあるのじゃが、香織を庇ってな。………………で、香織はその後わざと捕まって敵の情報を得る為に捕らわれた訳じゃ。それで香織からの情報によると、この艦隊は使えないから、訓練ついでに壊滅させる。と敵の親玉が言っておるらしいの。また、どこかの文明が栄えた…………地球より遥かに高度な文明を持った軍隊やら勇者達が召喚されるそうじゃ。」


司令官「な、私達が訓練の的に…………そ、それは本当なのですか?」


神様「信じるか信じないかはお主達が決める事じゃ。あ、それからこれをお主にやろう。」


神様は何気ないメガネを渡した。


司令官「これは?」


神様「これは心眼じゃ。このメガネをかけて相手を見るとオーラが見えるはずじゃ。ほれ、かけてみろ。」


司令官は渋々メガネをかけて神様を見た。すると。


司令官「うわっ!眩しくてみ、見えない。………全身から金色の輝きが…………はぁ。」


司令官は慌ててメガネを外した。


神様「それをかけて見れば裏切り者や悪意を持つ者がわかるはずじゃ。」


司令官「ほ、他にはどんな色があるのですか?」


司令官はすっかり神様信望になりつつありますね。


神様「今お主が見た色は神様や女神様か、それに近い存在じゃな。あ、あとは黒とか暗い色は裏切り者、悪意がある者、またそれに近い奴じゃな。因みにさっきここにおった艦長は完全に裏切り……いや、本人と入れ替わっておるの。可愛そうじゃがもう本人はもう生きてはおらんじゃろ。」


司令官「それは本当ですか?」


神様「まぁ、本人に聞くのが一番じゃがな。」


ビーーーッ ビーーーッ ビーーーッ ビーーーッ。


「司令官、直ぐにお戻り下さい。レーダーに敵の反応が!か。かなりの数です。」


司令官「わかった。直ぐ戻る。そう言う訳で私は艦橋に戻ります。神様はここでブランデーでも飲んでお待ち下さい。」


神様「いや、儂も一緒に行くかの。相手を見てみたいし、場合によっては儂が倒す。」


司令官「か、神様が?」


神様「相手がこちらの兵器より優れておったら、いかにこの大艦隊だろうと全滅はまぬがれんからの。」


司令官「そ、そんな敵がいるのですか?」


神様「とにかく艦橋で情報を確認をするのじゃ。―――――あ、あとメガネをかけ忘れるな。裏切り者はを見つけるのも大切じゃが、信頼できる者を探すのにも役にたつはずじゃ。信頼できる者の色は白、青、金色、銀色、普通の奴は黄色。あと犯罪者は、この場合戦争とか正当防衛とかで人を殺した奴を除いた本当の殺人鬼じゃ。色は赤。後は黒、灰色、など暗い色は裏切り、スパイ、偽物と色々あるがの。役にたつじゃろ。」


司令官「ありがとうございます。では、一緒に艦橋へ。」



司令官はすっかり神様信者ですね。


しかし、また新たな敵の出現。

どうなる事でしょう?

もしかして、神様の無双が見れたりして!


次回神様の無双!をおたのしみにの。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。


誤字が多くてすみません。気がついた所は修正してます。


いよいよ年末ですね。みなさんはいかがお過ごしですな?


正月明けからはまた毎日更新を予定しています。


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