第360話 魔王ロクサーヌ
神様「さて、どうしたものかの。」
え?話し合いでは?
魔族側から何やら凄い雰囲気のある人物が1人出てきた。
「初めまして、神様。」
『え?』
ユーナや先生達は驚いた。
魔族側の人物が神様を知っているとは思いもよらなかったからだ。
神様「ふむ。やはりお主か。」
『え?』
神様もその魔族の事を知っていたみたいで、2度驚いた。
「はい。私が魔王のロクサーヌです。」
『えーーーーーっ?』
魔王だと知り驚きのタコメーターはレッドゾーンに。
神様「ドクサーヌは元気か?」
『えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ?』
…………………。
ロクサーヌ「父は先月、私達を逃がす為に犠牲になり……………」
神様「そうか。残念じゃったな。」
『……………………。』
私もみんなも驚き過ぎて声も出ません。
ロクサーヌ「それで、神様達もやはり。」
神様「儂の孫が拐われた。恐らくお主の父を殺した者と同じじゃろ。」
ロクサーヌ「お孫さんが?……………神様、それはどの様な者でしたか?」
神様「鉄で出来た、空を飛ぶ大きな船じゃったな。」
ロクサーヌ「空飛ぶ鉄の船。…………私達が襲ってきた敵とかなり違いますね。」
神様「ふむ。あと、儂は見ていないが、やはり鉄でできている馬も無く走る馬車がいたそうじゃ。それも何百台も。」
ロクサーヌ「………鉄でできている。と言う部分では一緒だと思います。…………海に浮かぶ大きな船が何隻もあり、そこから小さい空を自由に飛ぶ敵が攻撃してきました。」
神様「そうか…………やはり考えられるのは、この世界の武器ではなく、異世界からの物じゃな。お主達を攻撃してきたのは、恐らく飛行機と言う空飛ぶ兵器じゃ。」
ロクサーヌ「異世界?ひこうき?ですか?」
神様「その飛行機に何か特徴はなかったかの?」
ロクサーヌ「うーん、……………そうですね、とても早く飛んでました。あと、やけに音がうるさかったのも覚えています。そう、まるで雷が落ちたような音で…………」
神様「それは本当か?」
ロクサーヌ「?はい、間違いありません。」
先生「神様、それってもしかして…………」
神様「そうじゃな。下手したら、核兵器もあるじゃろ。」
『?』
みんなは核兵器の意味がわからなかった。が、神様と先生は、その核兵器が使われたらどうなるかを知っている。
神様「最悪じゃな。」
ロクサーヌ「その、『かくへいき』とはなんですか?」
神様「そうじゃな。教えておこう。核兵器とは……………」
神様が分かりやすく説明をする。
アメリカの所有する原子力空母一隻で、地球の80%を灰に出来ると言うぐらい強力な兵器だ。
現在、地球上に存在する核兵器を全て使った場合、地球が200回無くなると言われている。(うろ覚えですみません。)
神様「と言うわけじゃ。」
ロクサーヌ「そ、そんな武器がこの世に存在するとは。」
魔王ロクサーヌは神様から核兵器の威力を説明され、唖然とする。
神様「ロクサーヌよ、これからは協力しなければこの星もろともみんな宇宙の塵となるぞ。」
ロクサーヌ「わ、わかりました。これからは魔族だの、亜人だの、人間だのと言ってはいられません。神様、私も是非協力させてもらいます。」
神様「話が早くて助かるわ。」
いつもより話が早く進みすぎてついていけませんわ。
こうして人間魔族連合ができていく。予定だ。
まだ、他の国々に通達して話し合いを………って、そんな時間は無いですよね?
確かあと1週間で、その敵が来るって言ってましたよね?
神様「うるさい奴じゃな。まぁ、神様パワーで何とかする予定じゃ。」
…………神様、予定は未定であり、決定じゃありませんよね?
神様「本当にうるさい奴じゃな。」
ロクサーヌ「あ、あのう神様。誰と話されているのですか?」
神様「あ~、解説者?」
えーーーーーっ?なぜそこは疑問系なんですか。
神様「ロクサーヌよ、それでこれからの話し合いじゃが…………」
放置ですか。
こうして1週間後に攻めてくる敵に対しての強力な戦力が加わった。
ネタ切れですか?(笑)
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
誤字脱字などありましたら、華麗にスルーしてお読み下さい。
…………ネタ切れじゃないですよ。




