第357話 神様の証明
し~ん、と静まり返る大広間
。
先生「ミリートさん、そうですね。はっきりとした証明することは難しいと思います。ですがこちらには神様がいるので嘘や誤魔化しはできないのです。」
ミリート「その神様が一番信じられないのですが。本物の神様なんでしょか?」
先生「………………………………神様、困りましたね。どうしましょう?」
神様「大丈夫じゃろ。………………もうそろそろ来るころかの。」
先生「ユーナ様ですかなるほど。………………えーと、ミリートさん。この屋敷の中、もしくはこの街に教会はありますか?」
みんな一同なにを言っているだ?と思い意味が分からなかった。しかし、そこで出来る男の登場!
セバス「お話の途中での意見を述べる許可を…………!」
先生「はい、セバス。何かあるのかしら。」
セバス「はい、この屋敷にも小さな礼拝堂がありす。街には教会か一つありますが、先日の戦って、負傷した人達をその教会を仮の病院として使ってますので、今回はこの屋敷内にある礼拝堂を使われたほうがよろしいかと。」
先生「神様どうしましょう?」
神様「ほっほほほほ。そりれで十分じゃ。まずはみんなが儂しを神と認められないと言うのなら、今からその礼拝堂に行って証明しようかの。どうする? 」
「「「「「「勿論ついていきます!」」」」」」
神様「それじゃ、ちと場所を変えよかの。セバス、礼拝堂までみなさんの案内を頼むのじゃ。」
セバス「かしこまりました。………………それではまず、領主様とお付きの方々から。その後からみなさんが付いてきて下さい。」
セバスの手際の良さを改めて再確認する。
先生(さすがセバスチャンですね。)
だ・か・らその出来る執事セバスチャンの元ネタを教えて下さい。
ぞろぞろとセバスの後をついていく。
上から見たらかなり滑稽にみえるかも。
しばらく歩くと、中庭に出た。そこには小さな教会があった。
セバス「ではこちらになります。」
先生を先頭に、教会の中に入る。すると一番目を引いたのは、凄く立派なステンドグラスや、正面にみえる等身大?の女神様の像が………………誰かに似てる気がする。
先生が小声で神様に聞いてみた。
先生(神様、あの女神様の像って誰かに似てると思いませんか。)
神様「ほっほほほほ。すぐにわかるから、心配するな。」
小さな教会でも、この人数が座るだけのスペースはあった。
神様がいきなり立ち上がった。
「「「「「「「?」」」」」」」
セバス「あのう、一体どうされましたか?」
神様「今から儂が本物の神様を証明しようかと思ってな。あ、ちなみに、この女神様の名前を聞いてもよいかの。」
地元住人からは
「え~女神ユーナ様を知らないの?」
「あのおじいちゃん、大丈夫かなぁ。」
「基本的にこの世界の唯一の女神ユーナ様です。」
な、なるほど!ユーナすごいな!
神様「儂が本物だと言う証拠をこれからみせよう。と思ってるのじゃが、少しだけ時間をくれぬか?あ~、10分ぐらいだからいいかの?」
「まぁ、それぐらいなら。」
「本物の神様かぁ~。」
「しかし、なぜ待つ必要が……………」
みなさん言いたい放題。
先生「神様、これってもしかして今日この場に帰ってくるのですか?」
神様「まぁ、その予定じゃがの。」
「「「「「「え?」」」」」」
はい、先生以下、神様御一行様はみんな驚いている。すると、
神様「うむ、そろそろじゃな。…………うん?」
先生「神様?どうされましたか?」
神様「嫌な予感がするの。」
すると教会上空から光が振り出し、段々と幻想的な雰囲気になっている。
一筋のひかりからは、神々しいほどの光を放ち、普通の人間では見ていられない程だが、神様御一行は平気みたいですけど。
光が段々と弱まり光の中から二人の女神様が現れた。
基本的に内の空気が澄んだ空気に変わる。
神様「な、なぜお前がいっしょなのじゃ!」
すると一人の女神様がユーナ様を突飛ばし、神様の元にやってきた。
母上「お兄様、会いたかった。」
ユーナ「母上!娘を突き飛ばすとはどう言う事?」
「「「「「「「へ?」」」」」
」」
当然、地元民が崇拝する女神様が目の前に現れた。しかし、何か違うような?
しかも女神様が二人(2柱?)
しかも、どっちもユーナ様にそっくり。
戸惑うのもムリないかも。
しかし、ここで出来る執事の登場。
セバス「神様、女神様、皆様がお待ちになってますので、できればご挨拶をしていただければ。」
ユーナ「母上!そうだよ!早くみんなの前でおじさんが本物の神様って証明してあげて。」
母上「え~めんどくさい。今はお兄様の側にいたいのです。」
ユーナ「てめぇ、いい歳していい加減そのブラコンを人前でやるなよ!一応女神様になるんだから。おじさんも何か言ってやって下さい。」
神様「今な、そこにいる人達が儂の事を神様と信じてくれんのじゃ。出来ればユーナと二人で儂が本物の神様だと説明してくれんかの?」
母上「な、な、な、なんて事を!神様を…………お兄様を偽物呼ばわりをする下等生物は何処だぁーーーーーー!」
建物がビリビリと震える。
「キャーーーー!」
「な。なんだ?」
建物が………………教会が壊れる一歩手前で建物の震えが止まった。
なにこれ?
重度のブラコンに短気な性格とか、凄く怖い女神様ですね。
これから面倒な事がおきませんように。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
もう年末ですね。一年が早く感じます。




