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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第6章 主人公のいない世界で
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第350話 神様のズルは卑怯




先生「では、多数決の結果、この街を……………」


ゴクリ


誰かが生唾を飲み込んだ……音が聞こえたような気がした。


ドュルルルルルル。なぜかドラムロールの音まで聞こえてきたような……………。


神様「……………………(ちょっとこの街で遊んでいきたいの。)」


はっ?

ちょっと待って。神様今なんと?


先生「では、多数決の結果、この街を……………」


先生、いくらなんでも伸ばし過ぎでは?


神様「………………(ワクワク)」



神様ーーーーー!



先生「この街を……………見捨てる事に決まりました。さぁ、さっさと次に行きましょう。」


神様「えっーーーーーーー?」


みんな『えっーーーーーー?って何が?』


素早く神様に突っ込みをいれるパーティーメンバー。


神様「そ、そんな。」


先生「なにが、そんな?ですか。いいですか神様。民主主義に乗っ取り、多数決で決まった事です。諦めて下さい。それに早く香織さんを(いつの間にか名前呼び)探さなくては。」


勇者「そうだよ!こんな所で道草してる場合じゃないだろう?早く香織を探しに行こう!」


アン「勇者のかわいい香織に何かあったら、勇者は一生ダメ人間になりますよ。」


勇者「アン!それはいい過ぎだ!せめて引きこもりぐらいになる。で勘弁してくれ。」


な、何だろう。このパーティーは?


ニーナ「さぁ、支度できました。」


マリー「ニーナ様は支度が早いですね。」


シーバ「私も終わった。」


ヒトミ「はい!3番目!」


ノア「私はいつでも。」


リーン「ふーう。」


先生「さぁ、行きましょう。」


勇者「白、香織の臭いで居場所はわかるか?」


白「犬じゃあるまいし、わかるか!」


勇者「そ、そうか。」


シュン。と項垂れる勇者。


先生「神様、行きますよ。」


神様「…………………はぁ。」


街で遊べなくて項垂れる神様。


やはり、血は争えません。


準備も整い、町長に挨拶もせず旅立とうとした瞬間。


ピカッーーーーーーーーーー!


先生「な、なに?」


勇者「目、目、目がぁ~!」


アン「ぐっ!」


ヒトミ「えっ?なに?」


ニーナ「キャーー!」


マリー「何も見えませんわ。」


シーバ「リーン様、だ、大丈夫か?」


リーン「シーバ様のお陰で大丈夫。」


シーバ「一体何が?」


リーン「ッチ」


えっーーーーーーーーー?リーン様?今舌打ちしましたよね?

ってなぜ?


リーン「神様が我が儘やりだした。」



『えっ?』


シーバ「な、リーン様何を。」


リーンは憎々しげな顔をしながら次第に平伏しだした。


その神々しいまでの光を直接見ていた古代竜、勇者、アン、マリー、ヒトミ、ノア、先生等は自分の意思とは関係なくその場に次々と平伏しだした。


偶然リーンを庇う様に背を向けていたシーバだけが何がなんだかわからなく、背後からの威圧ににも似た物を感じ、その場に倒れこんでしまった。


しかし、なぜか、なぜか1人だけ平然とした人物がいた。それは………………


神様「ふむ、さすがじゃ、ニーナ。」


神々しい光が段々と弱まり、周りの平伏しているみんなを見てニーナは。


ニーナ「あれ?みんな何をしてるの?」


神様「ほっほほほ。ニーナは凄いの。」


みんなは平伏したまま気を失っていた。

…………………てか、この物語、気を失う事が多いと思います。実生活で、気を失う事なんて、一生に1度あるかないかじゃないかと思います。………………はっ、すみません。私情が入ってしまいました。


話を戻します。しかし、なぜニーナは無事なんでしょう?


ニーナ「神様、みんなに何をしたのですか?」


あれ?ニーナ少し怒ってます?


神様「ほっほほほ。いや、ちと儂の言う事をみんなが聞きやすいように、ちょっとズルをな。」


ニーナ「な、神様ズル?」



はぁ、この人本当に神様なんでしょうか?


神様「儂は本物の神様じゃぞ。」


ニーナ「ジーーーーーーッ。」



はぁ、ダメだこりゃ。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。



誤字脱字などありましたら、華麗にスルーしてお読み下さい。

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