第348話 なんと、○○○の街!
町長「あ、あの。か、神様?」
神様「…………………ふーん、だからさっきから何度も聞いておるじゃろ。一体何の用じゃ?」
かなり呆れている神様。
町長「そ、そのこの街の事なんですが…………」
神様「…………………それで?」
もっと呆れている神様。
町長「じ、実はここの領主だったカーン様が居なくなった為、この街を納める、と言いますかこの街を纏める人が…………言いにくいのですが、か、神様にこの街の領主になっていただきたく…………」
神様「嫌じゃ!」
神様、即答!
町長「そ、そこを何とかお願いします。」
神様「お主が代わりに領主になればよかろうに。」
町長「わ、私では無理なんです。…………いえ、出来ないんです。」
神様「なぜじゃ?町長なら別に構わんじゃろうに。」
町長「あ、それが私には無理な理由がありまして。」
みんなが『ん?』と言う顔をしていた。
神様「意味がわからん。」
町長「実は私は、そのう………」
神様「みんな、行こうかの。」
町長「ま、待って下さい。今、今からちゃんと理由をお話します。」
神様「面倒な奴じゃ。」
リーン「ウザイヤ、うぐぐぐ
!」
先生「リーン様!」
先生が慌てリーンの口を塞ぐ。しかし、最近の(てか、今日ですが、何日もたってるように感じたので)リーンは、かなりイラついてるので(あの日?)かなり口が悪くなってます。
ロリ巨乳で(本人に知られたら殺される。なぜかと言うと一番年上なのにニーナより幼く見えるため。)かわいい顔なのに似合わない毒舌を吐きまくる。
町長「じ、実はこの街は………犯罪者の街なんです。」
『はっ?』
はい、かなり厄介な事になりそうな台詞がでました。
犯罪者の街。……………そんな街聞いたことありませんが?
神様「犯罪者の街?なんじゃそれは?」
みんなも目を丸くしている。
王族率9割のこのパーティーは、所謂超お嬢様の集まり。
犯罪とは無縁の為、かなり驚いています。
町長「こ、この街は刑務所みたいな所なんです。ただ、犯罪者のほとんどは、軽犯罪者ばかりでして。」
神様「詳しく話を聞こうかの。」
町長「あ、ありがとうございます。」
先生「神様、よろしいのですか?」
神様「ん?ちょっとな。こやつの話を聞いてから決めてみるがの。」
先生「?」
町長「この街に住んでいる者は、半分は犯罪者で、残りはその家族になります。」
神様「それで?」
町長「ここに送られて来る罪を置かした者はほとんどが軽犯罪の繰り返しで捕まった者達です。」
神様「繰り返し捕まった内容は?」
町長「はい、食料の盗みや食い逃げ、それからスリなんかです。ほとんどが職につけて貰えず…………違いますね。仕事をする事を許されず、王都のスラム街で僅かな配給で凌ぐか、戦争で兵士にならされるかどちらかなんです。なので大人達は子供の為に盗みやスリを、子供達は空腹に我慢出来ずに万引きを繰り返し捕まります。その後は、この街に犯罪者として送られてきます。」
ニーナ「なにそれ?」
シーバ「ちょっと酷いですね。」
リーン「………………。」
あ、今度は静かなリーンです。
ノア「本当に酷いですね。」
マリー「私の国ではこんな事はありませんでした。」
先生「多分、私の国でもなかった………と思いますが。」
神様「町長。その国の名は?」
町長「はい、ニーホン帝国と言います。」
神様、先生「なんですと?」
さすがに日本ではありませんがニーホンとは………神様も先生もビックリしてます。
町長「そのニーホン帝国の王都トキオは…………」
神様、先生「まじで?(すか?)
」
ブッ!トキオ……………ぐふふふ。ニーホンにトキオ。あっはははは。
これは、偶然って言うより、わざとですね?(原作者の)
町長「あ、あの何か………」
神様「うん?あ、何でもない。続きを頼む。」
町長「はい、そのトキオは恐らく世界一の都市ですが、また世界一のスラム街がある都市でもあります。したがって、ここに送られて来る犯罪者は毎年増えてまして、今ではこの様な街になりました。」
神様「なるほど。でもお主が町長なんじゃから、そのままこの街を納めればよかろうに。」
町長「それが無理なんです。…………実は私自身も犯罪者なのです。」
『はい?』
はい?みんなで驚きましょう!
神様「それでは領主だったカーンは?」
町長「カーン様は王都からきた貴族ですので。」
神様「はぁ、それで儂にここを?」
町長「はい。」
先生「しかし、そんな勝手な事をしたらニーホン帝国?が黙ってないと思いますが。」
神様「確かにな。」
町長「そのニーホン帝国とはここ何十年も付き合いが無く、犯罪者だけ送られて来る見捨てられた街なんです。なのでその辺りは大丈夫だと思います。」
神様「ふーん。ちょっとみんなと相談するから少し待つのじゃ。」
町長「はい!よろこんで!」
先生「ここ、少しどころじゃありませんね。あんな某居酒屋の店員みたいな返事をして。」
神様「そうじゃな。………みんな門の外側で待っているいさむやアンの所で話をしようかの。」
神様御一行は、門の外で待機している勇者とアン、それに古代竜達の所まで帰って来た。
勇者「遅かったね。」
神様「色々あっての。今からみんなで会議を始めようと思う。」
勇者、アン「会議?」
さあ、神様御一行はこの街をどうするのか?
天界に行ったユーナはどうしているのか?
死んでしまった太郎様はどうなっているのか?
謎の軍団に浚われた香織は一体何をしているのか?
実はこんなに話の先がつまっていますので、とっととこの街を見捨てて次に進んで欲しいのが本音です。
しかし、こんなに話を広げてしまって作者どう収集するつもりなんでょう?
現在、日本ではクリスマス一色になりつつあります。
て事は、この物語はもうすぐ一年たちます。(物語の内容は数年たってますが、やはり時間軸が違うみたいです。)
早いものです。………が、早く話を進めて下さい、神様。
神様「まぁ、まぁ、よいではないか。」
ダメだこりゃ。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。ありがとうございます。
大事な事ですから、二回言います。
それから、誤字脱字などありましたら、華麗にスルーしてお読み下さい。




