第341話 天界での出来事
ユーナ「ふぅ。」
ようやく天界にたどり着いたユーナ様。
天界入り口で二人の天使が出迎えた。
天使「ユーナ様お疲れ様です。」
ユーナ「うむ、お疲れ様じゃ。」
天使「ユーナ様がこの天界の入口から帰ってこられるとは。まさか、槍でも降ってきませんか?」
ユーナ「な、なんてことを言うんじゃ。いつもちゃんとこの入口から出入りしておるじゃろ!」
天使「えー?そうでしたっけ?なぁ、お前見たことあるか?」
天使がもう一人の天使に聞いた。
天使「いいえ。」
天使「だよな。と、言う訳です。ユーナ様。」
ユーナ「あっそ。今は忙しいのじゃ。その話はまた今度するのじゃ。」
天使「えー?でもユーナ様、この門を通って出入りしないじゃないですか。いつその話をするのですか?」
ユーナ「ぐっ。こ、今度じゃ、今度。今は忙しいのじゃ。またその話も今度な。」
天使「女神様自ら嘘はいけないと思いますが………………」
ユーナ「うるさいっ!今は急を要するにのじゃ。しかも嘘などついてはおらんのじゃ。」
天使「えー?そんなこと言っても、115年と258日前にも同じ事を言いましたよ?」
もう一人の天使は激しく頷いていた。
しかし、その約115年前に同じ天使が門番をしていて、ユーナ様と同じ会話をするとか、どんな偶然でしょう。
ユーナ「兎に角今は叔父さんに頼まれた魔王の事を調べなくてはならないから、また今度な。」
天使「魔王っ!」
天使「ゆ、ユーナ様魔王が復活したのですか?」
ユーナ「わからないから調べに来たのじゃ。」
天使二人は少し安堵した。
しかし、普通魔王の点滴………いや天敵といえば勇者や英雄。のはず。それが一天使がなぜここまで安堵するのか?
ユーナ「もし本当に魔王が復活してたり、存在してたらこの天界すら危ういのに。」
あれ?魔王は地上にいる魔族や魔獣達の王。人間界で言えば王様。平民、商人、貴族と地上に暮らす生き物。それが天使や女神様などが恐れる魔王って?
ユーナ「ここで調べる魔王とは普通の魔王と違うからな。」
う~ん、ちょっと意味不明です。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一方、お城に案内された神様一行は。
「では、こちらで少しお待ち下さい。」
かなり広い応接室に案内され、お茶を御馳走になっている神様達。
騎士団長「今暫くお待ち下さい。直に少女達が来ますので。」
地下牢に避難している少女達は神様により結界を張る事となっている。色んな危険から守る為。そう、カーン(色んな危険から)一応守る為に。
暫くお茶を楽しんでいると。
コンコン、「失礼します。連れてきました。」
扉が大きく開くと、約100名の少女達が部屋に入ってきた。
神様「いや、全員は無理じゃろ。」
それでも入ってきた。
神様「い、いや。ムリじゃから。おいっ!カーン!何とかせぬか!」
カーン「も、申し訳あ、あ、あーーーーーっ!」
カーンは何故かそのまま消えてしまった。
神様「一体!これは!」
実は、少女に似た魔族の大群だった。
魔族に似た少女ではない。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。




