第340話 ユーナ様、いってらっしゃい。
騎士団長「そ、それは此方としては大変にありがたい事ですが………カーン様。」
そこにはさっきまでのだらしないカーンではなく部下やメイドに身嗜みを整えられた領主カーンが立っていた。
いつの間に…………
カーン「先程は大変に申し訳なかった。此方から是非ともお願いしたい。」
カーンがやけに大人しくなったのは、神様によるお仕置きによるものだが、カーン自信が愛してやまない少女達を安全にしてもらえると言う事から、態度を180度変えた言葉と態度だった。まだ少し偉そうではあるが。
先生「では、私達を城内にいる少女達に会わせて下さい。」
カーン「わかった。団長、丁寧にご案内しろ。それから彼らの宿泊の準備もな。」
騎士団長「はっ!」
先生の提案とは、神様達がこの街に少しの間滞在すると言う事だった。
魔王の軍団や謎の軍団の度重なる襲撃により、戦力が大幅に減ってしまい、もし次襲われたら、街は勿論少女達も無事ですまないとお互いに判断したから。
神様「しかし、魔王とはのう。ユーナ、お主何か知っておるか?」
ユーナ「ふ~ん、まったくじゃな。」
先生「神様、本当にこの世界には魔王はいないのですか?」
神様「そうじゃな。地球もそうじゃが、この星にも魔王はおらんな。ただ、魔王みたいな奴は地球にもこの星にもいるがな。」
ユーナ「先生、ただどちらの世界も『みたい』だけで人間じゃがな。」
先生「そうですか。でも、魔王軍は定期的に襲撃してくるみたいですから、もし私達がいる時に襲ってくれば神様もユーナ様も本物かどうかわかりますよね?」
神様、ユーナ「う~ん。」
先生「あれ?」
ユーナ「さっきも言ったが例え相手が人間でも魔王並な奴もおるから何とも言えんのじゃ。」
ヒトミ「なんか変な話ですね?」
マリー「そうですね。魔王じゃないのに魔王並?」
先生「神様……………」
騎士団長「その話なんですが、予定では明日か明後日には魔王軍が攻めてくると思います。」
『明日?』
神様「なんじゃ、あまり時間がないの。」
ユーナ「おじさん、私が行ってくるのじゃ。」
神様「そうか。では頼む。」
『????』
先生「神様、一体何の話ですか?」
ユーナ「時間が余り無いから簡単に説明すのじゃ。私は今から天界に行って魔王の存在を確かめてくる。ついでに太郎がどうなっておるかの確認もな。」
『太郎様を?』
神様「ほっほほほ。なんじゃ、魔王より太郎が心配か?」
ニーナ「ユーナ様、太郎様に会いに行くのですか?」
ユーナ「いや、会う事は出来ぬが、今どうしているかだけは知る事が出来るはずじゃから、ついでに調べてくる程度じゃ。」
『はぁ~。』
久々に太郎様の登場(名前だけ)です。
タイトルを代えてから太郎様の出番はかなり減りました。
ユーナ「では、今から行ってくるのじゃ。」
神様「あ~、気をつけてな。」
『ユーナ様、いってらっしゃい。』
ユーナはその場で姿を消した。
☆☆☆☆☆☆☆☆
『お前ら、明日こそあの街に住む少女を連れてこい。必ずだ!』
『うっ~!』
ん?これは一体………………
最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。
時間がなく昨日に続き書きなぐりましたので誤字脱字などありましたらスルーしてお読み下さい。




