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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第6章 主人公のいない世界で
333/538

第335話 2度のド忘れ!



神様「さて、では出発するかの。」


白達古代竜は翼を羽ばたかせ、空に次々と上がっていく。

その時、ふと神様は町をチラリと見た。


神様「はぁ~。」


ユーナ「どうしたのじゃ。」


神様は町の方を指を指した。


ユーナ「あっ!」


町では騎士団が、謎の軍団と戦っていた。


神様「しょうがないのう。香織の事もあるから、奴等を捕まえて問い詰めんといかんし、戻るか。」


ユーナ「お~い、みんな!ちょっとストップストップ!」


勇者「どうした?」


先生「ユーナ様、なんですか?」


ユーナ「あれ、あれ!」


ユーナ様は溜め息をつきながら、町の方に指を指した。

一同、


『…………………………はぁ~。』


ため息。


勇者「ったく、二度手間だな!」


アン「そうだね。疲れるわ。」

先生「みんな、香織さんの事もあるから、なんとかしましょう。」


勇者「あ、香織か。あいつの事すっかり忘れてた。」


『いやいや、それは兄として不味いでしょう。』


勇者「いや、でもあいつ強くなってから、やたらに神経が図太くなったようだから、案外敵のど真ん中でイビキでもかいて昼寝でもしてそうだし。」


先生「流石にそれは…………」


神様「おいっ!いさむ。自分の妹を忘れるだけじゃなく、なんて事まで……………まぁ、確かに昼寝はありそうじゃな。」


ユーナ「自分の孫に対して酷い事を言うもんじゃな。」


先生「それより早く町の人を助けに行かないと。」


神様「そうじゃな。もう面倒だから、白達はここから奴等に向かって、ブレスしてくれぬか?」


ユーナ「そんな事をしたら……加護を与えた後じゃから、町ごと消し飛んでじうじゃろ。」


一同、顔が青くなる。


先生「加護ってそんなに凄いのですか?」


ユーナ「うーん、私とおじさんの二つ分の加護じゃから……………前の10倍くらいは強くなってるはずじゃ。」


一同、青から真っ青に。


勇者「そうなの?おじいちゃん。」


神様「うむ、今のいさむは、太郎より強いかもな。」


ユーナ「そんな訳じゃ。みんな手加減して戦うのじゃぞ。」


本来なら、強くなれれば嬉しいはずなのに、なぜか嬉しくないみんな。


神様「じゃあ、逝くかの。」


ユーナ「いや、神様が死んだら不味いじゃろ。」


先生「じゃあ、みんな気を付けて戦ってね。」


リーン「手紙とか、超わかんないし。」


マリー「リーン様は全力で戦いたいのですね。」


リーン「できれば。」


ニーナ「私は?私は全力で殺してもいい?」


先生「ニーナ様、香織さんの事がわからなくなってしまいますから、殺したらダメですよ。」


ヒトミ「先生、それって香織さんの事がなければいいって事?」


シーバ「いいに決まってるだろ!太郎様の事も、もう忘れたの?」


『あっ!』


一同、今日2度目のド忘れ!

主人公二人を忘れるとは。


神様「早く逝くぞ!奴等はもう持たないみたいだから。」


ユーナ「いや、奴等は別に死んでも構わぬが、神様は死んだら不味いじゃろ。………って、これも2度目じゃないか!」


そんなコントを繰り広げている間に、敵が町に侵入していた。


神様「うむ、騎士団長はぶじかの?」



ユーナ「知らん。」


白達古代竜は町に向かって飛んでいた。


みんな、面倒だなぁ~、かったるいなぁ~と思いつつも助けに向かったのでした。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。



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