第33話 アイリーン・アイリス
今日ギリギリの2話目の投稿です。
明日は少し遅くなるかも。
あと、短くてごめんなさい。
「先生っ、なんてことを言い出すんですか。僕はそんなつもりないですから。」
「あら、でもこの子達どうするの?今はいいけど、どこかで解放でもするのかしら。そんな事したらこの子達がどうなるは考えるより簡単な事が起きるわよ。この子達みんなよくて愛玩具奴隷に。あとは知らない人達の奴隷にされるれ殺されまで働かされるわよ。」
「うっぐ。先生、それじゃあ僕が悪人みたいですが。この子達を奴隷から解放したらダメなんですか?」
「だめね。そんな事したら、この子達行く所無いから、また奴隷として誰かに使われるか、盗賊みたいな奴らに弄ばれるか、の垂れ死ぬか、どっちにしたって最悪な事になると思うわよ。椿君はそんな彼女達を見捨てるわけ?」
「がはっ!なんかそれだと、僕の奴隷のままがいいみたいないい方ですけど。」
「私はさっきからそう言ってますよ、椿君。彼女達はあなたが守りなさい。それだけの力はあるでしょう?それにこれは、三ヵ日さんを探すための手懸かりになりそうな気がします。」
「香織の?先生、彼女達と香織の関係ってなんですか?」
「まだわからないけど、関係してる気がするのです。だから彼女達にも一緒に三ヵ日さんを探す旅をしてもらいましょう。彼女達にとってもその方安全だと思います。ただし、椿君が何もしなければ。」
「せ、先生は何を言ってるのかな?そんな事香織がいるのに、する訳ないじゃないですか!」
「そうなの?こっちの世界は一夫多妻制なので、王族や貴族、大商人やお金持ちの人はキレイな奴隷の子まで普通に奥さんにしたり側室においたり、愛人や性奴隷にする人は多いわよ。なんてったって、椿君はオープンスケベだもんね。」
「イエソンナコトアリマセン。ダレガソンナコトヲイイマシタカ?)
「あれ~、自分で言ったの覚えていないの?」
「……………………オボエテイマセン。」
「まぁ、あれはあの子が椿君に術をかけてたからね。」
「はあっ?術ってなんですか?」
「この子があなたに何らかの術をかけて体を使って椿君に取り入るかなにかしようとしてたみたい。」
「マジデスカ?」
「多分そう。そこの所どうなのかしら?」
「はい、大変申し訳ありませんでした。」
「とりあえず、名前教えてくれるかしら。」
「はい、私はアイリス王国の第一王女アイリーン・アイリスといいます。」
「「「「アイリス王国っ?」」」」
「えっ?何?そんな有名な国なの?」
「私も詳しくはわからないけど、アイリス王国はこの世界では、かなりの大国よ。」
「どうしてそんな国の、しかも第一王女って。」
「椿君が本人に聞いてくれる?」
「あっ、そうですね。聞いてみます。」
「あのう、アイリーン王女様はやっぱり国に知らない敵が攻めてきた為に逃げたのですか?」
「はい、ニーナ王女と内容はほぼ一緒です。家族と居たいと言ってたら、言う事を聞かす為に奴隷にさせられました。私が1人でも残れば、アイリス家の血は残せるからと。」
「マズイ。なんかマズイ。」
「ご主人様、私の事はアイリーンかリーンと呼んで下さい。」
「これは他人事じゃなくなるかも。椿君、残った子の名前と簡単な事情を聞いてくれるかしら。」
「いいですけど、話の内容からして、残りの二人もまさか…………。」
「椿君、早くしなさい。明日は早く出発するから、早く寝たいのです。眠いから手短に。」
(えーっ!こんな深刻な話をしてるのに、眠いから早くしろとか自己中にもほどがありますよ、先生。)
「何かな、椿君。今ワガママな女とか思った?「
(お願いですから、人の心を読まないで下さい。)
「イイエ,センセイガワガママナンテオモッタコトアリマセン。」
「それなら早くお願い。」
先生っ!僕に対する扱いがなぜか酷くなってる気がする。




