第323話 魔王軍団
「なんだ、この小娘は!」
イラッ!
結界を解いたあとの相手からの第一声は、ユーナ様を十分にイラだたせました。
「お前らは一体何者だ!事と次第では、そこにいる全員を捕まえて拷問にかけたあとに処刑だぞ!」
イラッ、イライラ!
ユーナ「お主は私を知らぬのか?」
「お前みたいな小娘なんか知るか!」
イライライライラ!
「ほっほほほ。私を知らぬとな?」
「さっきから知らんといってるだろう!このションベン臭い小娘がっ!」
イライライライライライラ!
ユーナ「な、なら、私が一体誰だか教えてやるのじゃ。聞いて驚くのじゃ!……………私は女神、ユーナである。」
……………??????
「……………はっ?女神?こんなションベン臭い小娘が?」
わっははははははははは!
ぎゃっはははははははは!
ぐっわはははははははは!
その場にいた兵士や指揮官らしき男達は一斉に笑いだした。それはもう豪快に!
「は、はっはははは!お前が女神だって?は、は、苦しいーーーー!ひっひひひひ!お腹がぐるじい。」
イライライライライライライライラッ!!!!
ユーナ「何が可笑しいのじゃ!私は女神なんじゃ!お主らは死にたいのか!」
ユーナ様は怒髪天の怒りを兵士や指揮官にぶつけた。しかし………
「ま、まだそんな嘘を?小娘、お前を虚偽罪で逮捕する。おいっ!この嘘つきを捕まえろ!」
「はっ!わかりました。」
ユーナ様は嘘つきの罪で捕まる事に…………本当に女神様なのに。
ユーナ「ふざけるなっーーーーーーーーーーっ!」
ドッガーーーーーーーーッ!
目の前に大きな雷が落ちました。はい、ユーナ様の怒りが落ちました。比喩でなくリアルに。
「ひっ!」
「なっ!」
指揮官や兵士達は唖然茫然驚愕そして恐怖が押し寄せてきたよたようで、全員腰が抜けたり、顔面蒼白になったり、漏らしてしまったり、縮みあがったり、逃げ出しそうになったり、指揮官は馬が怯えて暴れだし馬から落ちて頭を打ち、帰らぬ人となってしまいました。そして…………
「ひっ、し、死神だぁーーー!」
「に、逃げろっー!」
「こ、殺されるー!」
「みんな、逃げろー!」
「わっーーーー!」
ユーナ「えっ?」
「死神だぁー!」
「悪魔がきたぞ!」
「早く門の中に逃げるんだ!」
「ヤバい!ア」アイツは魔王だ!」
「魔王の軍団が竜を従えて攻めてきたーーーーーっ!」
「死にたくないよーーー!」
「俺はこの戦いが終わったら彼氏と結婚………できないから同棲しよう!って言うんだ!だから生きて彼の所に帰るんだ!」
……………………。
「やっぱり、童貞のまま死にたくないよ!」
「私だって処女のまま死にたくないわよ!」
「じゃあ、死ぬ前に俺と一回どうだ?」
「絶対に嫌。なんでそんなブサイクなおじさん相手に処女をあげなくちゃいけないのよ!バカにしないで!」
「おかあさん!先立つ親不孝な息子を許してください。」
「もう、この町は終わりだ!」
ユーナ「な、なんじゃ?」
なんだか凄い事になってましす。あと、少しおかしのがいましたが……………
先生「はぁ、私達って魔王軍団なんですか。」
マリー「そもそも魔王っているのでしょうか?」
ニーナ「ユーナ様が死神とか言われてましたね。」
シーバ「大昔に魔王がいた事があるって古い書物で読んだ事があった。その時に…………」
リーン「勇者の召喚によって、その勇者が魔王を倒した。だよね、シーバ様。」
シーバ「リーン様、知ってましたか。」
リーン「うん、確か魔王は竜を従えて世界を半分以上を支配したとか。」
ヒトミ「その話はおじちゃんがよく話してました。」
ノア「その時、エルフの中の英雄も一緒に勇者と魔王を倒したと。」
アン「その話は知ってたから私は勇者に…………今ここにいる勇者と共に戦っていた。」
勇者「アン、俺は勇者じゃないよ。そんな力は無いみたいだし。太郎を見てると自分の無力を感じるよ。」
神様「しかし、今はこのパニック状態をなんとかせねば。」
一方ユーナ様は……………
ユーナ「あ、いや、ちょっと待つのじゃ。私は女神のユーナじゃ。」
「ひぃぃぃぃ!魂を喰われる!」
ユーナ「そんなもんいらぬわ!」
ユーナ様は死神でも悪魔でもありませんでした。しかし、この町の人々はユーナ様の事を魔王だと勘違いをしてパニック状態になって逃げ惑うばかり。
ユーナ「う、う、私は女神様ですってばっ!」
自分で自分の事を女神様とは…………
神様「ちと、あやつを助けてくるかの。」
神様、ユーナ様を助けてあげて下さい。そろそろユーナ様が泣いてしまいそうです。
ユーナ「う、う、だがら、
わだじは…………う、うーーーーっ。」
あ~あ、泣いちゃった。
次回、誤解が解ける?
最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。
元々文才があるあずもない自分ですが、読み続けてくださる方には分かってしまってると思います。最近面白くない!と。さらにスランプに落ちました。
でも、1人でも読んでくださる方がいる間は足掻いてでも書いていきます。
こんな状態の中で、ブクマや評価をつけてくださる。これ以上にない感謝です。そんな応援してくれる方々に答えるように頑張ります。




