第32話 見知らぬ敵
誤字脱字はスルーでお読み下さい。
いつも、読んでくれてありがとうごさいます。
今の時間は正解にはわからないけど、おそらく夜中の12時ぐらいだと思う。
だけど、今は焚き火の周りにみんなが座り、自己紹介をしていた。
最初の子は、ニーナ・ローゼン王女13才との話だ。
そして先生に命令され、彼女に何があったかを聞くために、僕が彼女に命令する事になったんだが……
「椿君、早くお願い。」
「う、はい。では、あのうニーナ王女様、一体何があったのですか?詳しく教えてもらえますか?」
「椿君、何卑屈になった言い方してるの?」
「うっ、だって彼女王女様ですよ。」
「私も王女様ですが?」
「「「「えっ?」」」」
他の女の子達が驚いていた。
「先生、先生は元王女様ですよね?」
「椿君は何が言いたいのかなぁ~。」
(先生、顔は笑ってるけど目が笑ってませんから。)
「そ、それよりニーナ王女様の話を続けませんか。」
「そうね。じゃあ早く彼女に命令して。」
「うっ、なんか理不尽だ。」
「えっ?何か言いましたか椿君。」
「いえ、なんでもありません。すぐにニーナ王女様から話をしてもらえるようにお願いしてみます。」
先生の目がやたらと怖かった。
「あの、ニーナ王女様、ここまでくる間の話を聞かせてもらえますか?」
「はい。ご主人様。それと私の事はニーナと呼んで下さい。もう王女ではありませんから。」
「もう王女じゃあない?」
チラリと先生の方を見る。
「なにかな?椿君。」
「いえ、なんでもありません。」
「あの、じゃあ、ニーナ。一体何があったのか説明してもらえる?」
「はい、わかりました。私はローゼン王国から逃げてきました。その逃げる時に無理矢理奴隷となり、ここまで来ました。」
「一国の王女様が奴隷?それはまたなんで…………」
「私の父……つまりローゼン国王が私を逃がす為に奴隷にしました。奴隷になれば、その時のご主人様には絶対に逆らえませんから。」
「ちょっと、いまいち理由がわからないわ。どうしてあなたのお父様はあなたを奴隷にしたのかしら?」
先生が質問するも、ニーナは答えなかった。
「ニーナ、どうしてだい?」
「はい、私がお父様やお母様、お兄様と離れたくなかったのです。死ぬ事になるなら、家族と一緒にいたかった。でも、私一人を逃がす為に父の一番信頼していた近衛騎士団の隊長に私を奴隷とする術を施し、二人で、お城の秘密の通路を通り国から逃げ出しました。奴隷になれば、言う事を聞くしかなく、隊長と一緒に国境を超えて逃げてきました。」
「うーん、少しわからない所があるんだけど、なんで逃げないといけない状況になったのかな?ましてや奴隷にもなって。」
「はい、それはローゼン王国があっという間になくなってしまう程の見たことのない敵に襲われたからです。」
ざわっ。周りがざわついた。
「見たこともない敵。どんな敵かニーナはわかるかな?」
「はい、少しだけなら。」
「椿君、ちょっと待って。他の子にも同じ事があったのか聞いてくれる?」
「それはもしかして、他の子達も同じ事が……」
「いいから早く聞いてちょうだい。」
「はぃ、聞いてみます。」
(何だか厄介な事に捲き込まれているんじゃないかな。香織を探すどこじゃなくなりそうな予感が……)
「えーと、そのですね。まだ自己紹介終わってませんが、ニーナ以外の3人も同じような理由でここにいるのですか?」
「はい、多分同じだと思います。」
スタイルは理想的、髪は金髪、身長は160cmくらいでキリッとした印象の美少女が答えた。
「はい、私の国も同じでした。」
今度は身長は低いけど、物凄くいいものをおもちで。可愛らしい顔と、黒髪がキレイな子が答えた。この子が13才なら納得できるが……」
「私も皆様と同じだと思います。ただ、その国を襲う敵は見てないので。」
なんで、こんなに美少女ばかり集まるのか。テンプレにしても、ヤラセかと思ってしまう。最後に答えた子は品がよく、スタイルは全体的にスラッとしているが、出ている所は出ている。
茶髪で一本の三つ編みにして左肩から前に流している。
雰囲気はとても柔らかいく、目は少しタレ目で凄くやさしいそうに見える。
「先生、みんなの話を聞いてわかる通り、だいたい同じ理由みたいですね。」
先生は深刻な顔をしている。
「つまりこれは、椿君のハーレムの始まりって事かしら。」
(先生ーっ!あなたいったいなにをいいだすのですか。話がおかしな方にいってますよ!その発想はどこからきたのですか?それよりみんなに質問させた意味は?)
先生は何がしたいのだろうか?




