表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第6章 主人公のいない世界で
315/538

第316話 転生?



椿さん、不可能なのです。いえ、可能ですが不可能なのです。


「言ってる意味がイマイチわかりません。説明プリーズ。」


えっ?わかりませんでしたか?


「はい、ちっとも、みじんも、これっぽっちも、まったくもって。可能ですが不可能?不可能ですが可能?……………うーん禅問答かなにかでしょうかね?」


…………………分かりやすく説明します。今から。


「いや、最初から分かりやすく説明してくれ!」


では、椿さんの今の状態ですが…………


「このセリフ何回目だよ。」


椿さんは、椿さんとしてはもう戻ることができません。


「へっ?」


ですから、椿さんはもう椿さんにはもどれません。………あ、ちょっと違いますね。戻れますが、元には戻れません。


「すみません、殴っていいですか?」


いや、あの、今からちゃんと説明しますから。暴力反対!


「……………次はもう死んでると思え!」


ヒッィ!ごめんなさい、ごめんなさい。ちゃんと説明します。


「ったく。」


椿さんは、椿太郎としてはもう生き返る事はできません。


「それはさっき聞いた。」


ですが、椿太郎さんの記憶と能力を持ったまま転生する事は可能なのです。


「可能ね。………なるほど、生き返る事は不可能だけど、転生する事で生き返る事は可能と。そう言う事か。」


まさしくその通りです。

ただ、一つ問題がありまして。


「転生って言うくらいだから、赤ちゃんからやり直しって事か。」


う、なぜそれを。


「いや、普通に考えて転生って言うくらいだから生まれ変わるって事だろう?いきなり20歳くらいに転生したら逆に不自然だ。」


た、確かにその通りなのですが、ただ方法が無い訳ではありません。


「お、なんかいい方法があるってこと?」


はい、椿さんもご存じかと思いますが、異世界間では時間の流れがかなり違います。それを利用しようと思います。


「どうゆうこと?」


はい、例えば椿さんのいた「地球」で10年の時間は「テラ」では実は5年になります。


「テラの5年は地球で10年?は?」


あ、すみません。逆でした。「テラ」での10年は「地球」での5年に相当します。


(だよな、じゃなきゃ先生や勇者の年齢がおかしいくなる。ってか、このポンコツは本当にポンコツだな。)


「で、それを生かすとして俺が転生して今の年までにはみんなかなりのおばさんとおじさんになってるな。ダメじゃん。」


いえ、今のは「地球」と「テラ」の例えです。違う世界ならもっと早く時間が過ぎる所も遅く過ぎる所もあります。それを利用します。


「で、大体どれぐらいの時間が必要なんだ?」


一番早い所だと1ヶ月で「地球時間」的には20年って所もあります。


「お~っ!それ早いね!じゃあ早速…………」


ただ、この星で育つにはどうしても虫型生物になってしまって………


「ダメじゃん!」


人型で、地球の方々とあまり変わらない世界ですと、早くて1年。ですね。


「1年か~。ん~、でもなんとかなるか。じゃあ、それで…………」


ただ、難点がいくつかありまして。


「ほっほう?難点が?」


はい、まず能力がまったくありません。まぁ、これは椿さんの能力をそのまま使いますから問題はありません。次は頭脳ですが、これもまったくありません。虫以下です。でもやはり椿さんの能力はそのままですから問題ありません。次は………


「ちょっと待って!まだあるのか?」


はい、あと2点ほど。


「それで、次は?」


はい、髪型が一定のままかわりません。これは生まれた時に決まります。髪と付く名の物全部です。


「それって頭の髪が長かったらそれまで。って事?」


はい、なぜか切っても切っても直ぐに元通りになります。


「…………ん?髪って言う名の物は全部?…………眉毛とか髭とか体毛とか…………鼻毛も全部?」


はい、そうです。


「ぎゃー!ふざけるな!そんなイエティみたいなのが出来たらどう責任とってくれるんだ!」


そ、それは運しだいかと?


「その話は却下!」


えーーーっ!


「えーーーっ!じゃねぇよ!俺の身にもなれ!」


それだと、他にはあと一つしかありません。


「それはさっきのイエティよりもっと問題があるのか?」


いえ、問題は一つだけです。ただ椿さんがこれを受け入れてくれる自信がなくて…………


「で、それの問題って?」


…………お願いしますから怒らないで聞いて下さい。


「……………怒られるのが前提なんだ。わかった。なんとか我慢する。」


絶対にお願いします。………………実は転生したらかならず……………



「ムカッ!」

最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。


ごめんなさい、もし誤字脱字などありましたらスルーしてお読み下さい。m(_ _)m



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://yomou.syosetu.com/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ