第314話 この神様、実は女神様だった。
まず、色々と始める前に椿さんの気持ち……そうですね、決意の程が確かかを確認したいのですが。
「はい?決意、気持ち?はぁ、大丈夫ですけど。」
ではまず。
椿さんは、今まで通りみなさん………この場合は椿さんの婚約者さん、2号さん、3号さん、4号さん、5…………
「ち、ちょっとちょっと待った!……………えーと、婚約者さん?………なんかこの時点でおかしい。普通に婚約者でいいのでは?」
あ~、そう言う事ですか。すみません。では、婚約者、2号さん、3号さん、よ……………
「ちょーーーっと、待とうか!おかしいですよね?」
えっ?ちゃんと言い直しましたが、何か変でしたか?
「いやいや、色々あるでしょう?………2号さん、3号さん、4号さん…………これなんですか?」
あっ、そっちでしたか。
「いや、普通誰が聞いてもおかしいですよね?」
えっ?何がですか?
「えっ?」
えっ?
「いやいや、だから2号とか3号とか………まるで人造人間みたいに聞こえません?」
あっ、それは大変に失礼しました。そうですよね。みなさんお名前がありますね。
失念してました。重々申し訳ありませんでした。
でも、これは椿さんにも責任の一端はあるのではないでしょうか。
「えっ?なんで?」
いえ、一応名前はお分かりになりますが、誰が2号さんで、誰が18号さんかわからなかったので。
「今、凄い数字が出ませんでした?いや、確かに。はい、確かに何も決めていませんでした。でも、俺的にはみんな平等にしたいので、2号も18号も関係ないんですよ。」
はぁ、それはリア充いえ、リア十八号ですか?嫌みですか?確かに私は年齢=彼氏いない歴ですが、それがいけないのでしょうか?
(は~ぁ、この神様姿が見えなかったからわからなかったけど、女神様なんだ。)
はい、そこ今年齢が1億歳ぐらいとかかんがえませんでしたか?
「………………。」
何か言って下さい!
(うわっー、超めんどくさい。見た目がわからないから、俺的にはタイプじゃないな。)
………………………うっ、うっ、うっ。
(なんか泣き出したよ。女神様ってなんでこんなめんどくさいんだろう?ユーナには最初、見た目で騙されたからな。)
うわっ~! そんな酷いと言わないで下さい。私のハートはかなりダメージを受けました。
「はぁ、大丈夫ですか?」
そんな心にも無い言葉を言われましても、当分立ち直れそうにないです。
ですので、椿さんの今後の予定は私の心の傷が癒えるまで保留になりました。
(うわっ!なんて自分勝手な女神だ!やっぱりユーナに通ずる所があるな。)
「あのぅ、その心の傷はいつ頃癒えそうなんですか?」
シクシク。…………そうですね、シク、大体1万年ぐらい経てば、だいぶ楽になると思います。
「ちょっと待てや!その頃にはみんなが楽になってるじゃねぇか!バカか?お前はバカか?」
な、なんて口の聞き方を………
「神様時間でいろんな事を進めてるんじゃねぇよ!何自分勝手な事を言ってるんだ。早くさっさと、さっきの続きをやってくれ!」
そ、そんな。私にそんな酷い事を言わないで下さい。シクシク。
どの世界の女神様ってこんなにもワガママなんだ。と思った最初の日だった。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。
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