第306話 二つ名
ユーナ「うらゃ~、放せぇ~!」
ヒトミ「太郎様、あれは誰ですかね。」
太郎「俺が聞きたいよ。取り敢えず、うるさいからまた眠ってもらおう。」
最近、太郎様の中で流行っている手套でユーナ様の首にトンッ。とし、ユーナ様は「うっ!」と声をあげて意識を刈り取られる………太郎様、この人誰でしょう?
太郎「だから知らないって!じーちゃんに聞いてみないと。」
ヒトミ「…………変ですね。さっきまでは普通でしたよ。」
太郎「そう言えばヒトミを襲ってた連中はどんな奴等なんだ?」
ヒトミ「それが、この山に住む樵って言ってましたけど、何かさっきのユーナ様にちょっと感じが似てますね。」
太郎「あんな、チンピラみたいな事言ってたり?」
ヒトミ「…………??」
太郎「あれ、違った?」
ヒトミ「いや、そのチンピラって何ですか?」
太郎「え?」
太郎様、ここは地球と違いましから、チンピラって言葉は分からないと思いますよ。
太郎「え?そうなの?んー、じゃあ、盗賊の下っ端みたいな感じ?」
ヒトミ「うーん、そんな感じですかね?」
太郎「まぁいいや。取り敢えず戻るぞ。」
太郎様はヒトミの手を握り、ユーナ様の足首を掴んで、神様の所にテレポート。
先生「あっ、太郎君!」
太郎「ただいま。」
リーン「太郎様、それは?」
リーン様は足首をを掴んで逆さまになってさらに簀巻きになっているユーナ様に指を指す。
太郎「これ、一応ユーナだから。」
先生「どう言う事?」
太郎「なんか、俺の命を取りたいらしい。」
「「「えっ?」」」
ヒトミ「………さすがユーナ様。太郎様のタマを取るとは。」
リーン「ユーナ様に一個分けてもらう。」
太郎「………………え?」
先生「それじゃあ、もう太郎君は玉梨?」
太郎「は?」
3人でワイワイガヤガヤと騒いでいる所に神様がやって来た。
太郎「あ、じーちゃん。ちょっといい?」
神様「ん、なんじゃ?…………これは?」
太郎「実は……………」
太郎様は事のあらましを大体つげる。
太郎「じーちゃん、どう思う?」
神様「これは、かつて日本でも恐れられた病気じゃな。発病したらほぼ助からない病気じゃ。でも、現代日本ではこの病気に対する予防法が出来てからはこの病気にかかった話も聞かなくなったのだか、まだ他の後進国などでは、年間に何万にとかかって死んでいる病気じゃ。」
太郎「何その病気?怖いんだけど。発病すると助からないの?………じゃあ、今のユーナはもう助からないのかな。いや、それ以前に女神って死ぬの?」
神様「まぁ、まだ見てみん事には始まらんから、何とも言えん。」
太郎「で、その病気って…………」
一同…………知らない間に先生達も神様の話を聞いていた。その病気の名前を聞いていた。
神様「……………………狂犬病じゃ。」
太郎「そのままじゃん!」
太郎様、気持ちはわかります。でも、ユーナ様本当に狂犬みたいでしたね。
狂犬のユーナ…………とか?笑
太郎「なんだ、その二つ名!あとなんで笑ってる!」
神様「太郎、お主誰と話をしてるのじゃ?」
太郎「……………はぁ、またか。」
何かと忙しい太郎様でした。
忙殺の太郎…………とか。笑
太郎「………マジでやめろ。」
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