第302話 思い出した「進撃」
太郎様、神様の事忘れてますよ。
太郎「そうだ。リーンと珍しく会話が弾んだからすっかりわすれてたよ。」
会話が弾んだのですか。そうは見えませんでしたけど。
それより、神様の方に行かなくて大丈夫なんでしょうか?
太郎「先生、リーン、ちょっと待っててくれないか?じーちゃんの所に行ってくるから。」
先生「わかりました。けど、大丈夫じゃないかな。」
太郎「へ?なんで。」
リーン「だって神様、巨人の人と笑いながら話をしてる。」
太郎(マジか!)
そうなんです。ここの巨人族は進撃みたいに食べられたり殺されたりする事はありません。
寧ろ普通の人間やエルフやドワーフや妖精などとはかなり友好的なんです。太郎様、もし分からない事がありましたら、是非このサンにお聞き下さい。
太郎「あ、そうなんだ。じゃあ任せてもいいよね?」
先生「太郎君、神様の所に行かなくていいの?」
太郎「先生それね、進撃じゃないから大丈夫だって。」
先生、リーン「進撃??」
ボーッと神様と巨人をみつめる。
先生「太郎君、進撃ってなんななの?」
太郎「先生知らないの?地球育ちだよね。」
先生「そうだけど、それと進撃が関係あるの?」
太郎「え?マジで知らないの?超有名な某漫画のタイトルなんだけど………………そうだね。先生はそんなの見ないし聞かないか。なんか先生って、勉強の為や地球での知識を養う為にN○Kしか視てなさそう。」
先生「そんな事ないですよ。剃りゃあ、基本はそうですけど私だってお笑い番組やクイズ番組やスポーツ番組なんかも視てますから。」
太郎「へぇ~。あっ!」
先生「ん?」
太郎(そう言えば、今回の進撃のアニメって、N○Kじゃなかったっけ?)
太郎「先生、進撃のアニメはN○Kで放送されてるよ。」
先生「ふ~ん、じゃあ今度視てみる。」
しかし、ここで太郎様と先生が激しく落ち込む。二人して地面に膝と両手をついて……………太郎様、しっかりして下さい。
リーン「ねぇ、二人してどうしたの?」
太郎「あ、いやちょっとね。」
先生「ちょっと日本のお味噌汁の味を思い出して………………」
リーン「お味噌汁?」
はい、二人ともアウトです。
太郎様、しっかりして下さい。大丈夫です。太郎様にはまた来年の夏がありますから。
太郎「慰めになってねぇー。ってか、俺高校球児じゃないし。」
リーン「ねぇ、本当に大丈夫?」
先生はポロポロ泣いて、太郎様は地面の土を集めてガン泣きしてます。
太郎様、これはなんのコントですか?
太郎「なぁ、妖精なんて本当にいるのか?」
な、なんでその話なんですか?
最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。
301話……………誤字の修正のついでに少しセリフの追加をしました。




