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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第1章 異世界強制転移
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第3話 勇者と英雄

2018年5月4日、誤字脱字の修正や、物語を改訂しました。


読みやすく、物語の整合性に合わせて、半分くらいは変更しました。

「勇者」「英雄」


「ドンッ!」


誰かが何かを思いっきり蹴ったような音がした。

そしていつの間にか、騎士団の剣を取り上げ香織の手を掴み、後ろにいた騎士団をさらに蹴り飛ばした。


「誰だコイツは?それに香織が!」


それは、人間の目では見える事が出来ない早さであっという間の事で、騎士団達も驚いていた。


「香織から手を離せ!」


太郎は、香織を助けるため動いた。しかし自分でも驚く程の早さで、騎士団の予備の剣を取り、香織の腕を掴んでいる人物から香織を奪い還した。


クラスのみんなが驚いてこちらを見る。

しかし、クラスメイトが見た光景は、太郎が黒い剣を握り相手に切りかる勢いだった。


もう1人、後から入ってきた綺麗な女性が驚いた事を言う。


「今のスゴいね。勇者より早かったんじない?それより早く帰ろうよう、勇者。」


「勇者?お前が?」

太郎は驚いた。しかし太郎は剣を構えたまま、問いかけた。


その一人は10代後半から20代前半で、金髪のセミロング、端正な顔立ちで、有名雑誌に出てくるモデルよりも敵わないだろう。しかもスタイルが恐ろしいほどいい。グラビアモデル以上で、多分ほとんどの男達は一目惚れするだろう。


この場にいる、太郎以外は。


太郎は、侵入してきた二人に物凄い殺気を飛ばし、警戒している。


クラスメイト達は、この殺気に巻き込まれガタガタと震えだし、女子は怖くなりヘタりこんで泣き出したりしていた。


太郎の後ろに隠れるように香織がいる。そして少し怯えている。


勇者?が驚きながら「驚いたな。かなり早いな。ちょっとビックリして対応ができなかったよ。」


太郎が剣を構えながら、


「香織に何の用だ!そして香織に気安く。触るな!」


クラスメイト達がビックリしてる。普段の太郎からは想像出来ないような声と話し方。

それから、太郎の信じられないスピード。


自称勇者が言う。


「今日は挨拶がてらに顔見せに来ただけなんだが、これはなんなのかな?オットーいや、お前本当にオットーか?」


「オットー?勇者と先生は知り合い?」


「勇者よ、久しぶりだね。近衛師団が頑張っても、英雄しか止められないとはね。」


(((((勇者?英雄?)))))


クラスメイト全員が思った。 ぬ

しかし太郎は変わらず勇者を警戒しつつ続ける。


「早く帰ろうよ、勇者。」

「わかった。ちょっと待ってくれ。そこの黒い剣で香織を守ってるヤツ、お前名前は?」


太郎は、(なぜこいつは香織の事知っている。いや、なぜか知り合い以上な感じで話しをしている。それにこの状況からして間違いなく香織を拐いに来た感じだ。)


「お前の名前を聞いてるんだけどなぁ、名前はまぁいいかぁ。俺は勇者、でアイツが英雄だ。今日は顔見せだけの予定だったが香織を見たらつい嬉しくてね。」


「私は先に帰るわね。どのみちそこの魔術師達がはってる結界から先には行けないし。」


英雄と呼ばれる女の人が先に帰っていく。そして勇者が


「俺もとりあえず帰るか。またな香織。」


(やっぱりおかしい。アイツは香織の事知ってるどころじゃない。)く


勇者は英雄の後を追うように去っていった。


二人がいなくなった事を確認した太郎は、黒い剣を下ろし香織に今の勇者の事を聞く。



怯えている香織に話を聞いた。

「香織、大丈夫か?」

それから、

「今の勇者の話し方からして、香織の事知ってる以上な感じで話をしてたけど、香織の知り合いか?」


(僕の記憶の中では、あんなヤツは知らない。香織とは幼なじみで、今は恋人関係を飛び越えて親公認の婚約者だ。(まだ童貞だけど)

その事は、クラスメイトや学校中、教師まで知っている。だから……香織の事で久しぶりにキレた。いつ以来だ?)


(それが、僕に信じられない事を……)


「太郎、実は私勇者の事知ってるの。」

「なンッ」

「隠してるつもりはなかったけど、ごめんなさい。」


太郎含めたクラスメート全員が


「えっ?うそ?」


「どういう事なんだ。なぜ香織はアイツの事知ってるんだ?いや、あの勇者って誰なんだ。」


(香織は黙ったまま、杉本先生が突然)


「近衛騎士師団のみなさん、ご苦労様です。多分もう大丈夫なので魔術師の方達も結界はといて結構です。」


近衛騎士団と言えば精鋭中の精鋭はず。宮廷魔導師の魔法は城や王達を守るための精鋭だから、結界を張るくらい出来るのは当たり前か。



結界を張るのをやめた瞬間、宮廷魔導師達全員が、床に崩れ落ちた。

結界を維持する為かなりの魔力や体力を使ったようだ。


床に倒れ起き上がれない魔導師達をすぐに別の騎士団が来て倒れいた魔導師達を抱き抱え連れていく。


そして違う騎士団が来て警備にあたる。

一緒に職人っぽい人達とメイド達が来て、勇者や英雄が壊した場所と思われる穴をすぐに直し始め、メイド達が瓦礫を片付けている。


そして杉本先生がいきなり話だす。


「みなさん、説明の前にこんな事になるとは思いませんでした。が、ついでなので説明をします。」


みんなが一斉に先生の方を見る。みんなはもう何が何やらで、口が開いたままだ。


「今、現れた二人が我々の敵なのです。1人が勇者、もう1人は英雄です。勇者はどう見ても日本人ですね。英雄はこちらの世界のどこかの国の人ですが、あの二人がいる限り世界は必ず滅亡するでしょう。」


(えっ?勇者と英雄が敵?何それおいしいの?)


クラスメイト全員ビックリ。



「先生、さっきの話では僕達は勇者として召喚されて、魔族や魔王を倒す話はどこに?それに、勇者と英雄は何で敵なんですか?先生、何か隠してませんか?」


「その話も含めて、後で説明をします。」


太郎は渋々先生の話を聞く事にしさた。


















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