第298話 先生、マジギレ!
バンッ!応接室のテーブルに先生は両手で大きく叩く。……………。大きく立派なテーブルは大きな音を立て「バキッ、バキッ!」と壊された。
太郎様も、村長も、チチもメイドも驚きおののく。
太郎様は完全に引いています。
村長、チチ、メイドは顔面蒼白!
先生「村長!これは一体どう言う事ですか!」
…………………。
……………………………。
……………………………………?
村長は何がなんだか分からなかった。
村長「あ、えっ?な、なんでしょうか?」
先生「惚けないで下さい!チチさんの事です。」
村長「えっ?」
先生「見てください。太郎君を!」
完全に惚けた顔をした太郎様がそこに居た。
村長「あ、あのう、そのう~えっーーーー?チチ、お前まさか?」
村長は太郎様の異様な状態を察知し、チチに問いただす。
チチ「………………ヤリそこねました。」
はい。解説します。ここでチチが証言をした殺り損ねた。は、殺す方ではなく、ヤル方です。
あ、知ってましたか。ごめんなさい。
唖然とする先生と村長とメイド。
村長「お前と言う子は!なんで早く物にしなかったのだ!」
先生「ブルータスお前もか!!」
思わず飛び出てジャジャジャーン。
太郎「あ、ははははは。」
先生「な、な、な、何なんですかあなた達はっ!」
チチ「………………だって、あんな素敵で強い人の子供が欲しかったの。」
村長「惜しかったな、娘よ。」
太郎「ははははは。」
太郎様、壊れてません?……………あっ、生きそこねたから脱力されてると。なるほど。
先生「私達はこれで失礼します。」
先生は太郎様を担いで部屋から出て行く。
村長「あ、ちょ、ちょっとお待ちを!」
先生「誰が待ちますか!この変態親子!」
うわっー!凄い事を言い放ちました。しかし、それには共感します。
チチ「太郎様~、待って下さい~。」
先生「こんな所にいられるか!」
先生、マジギレしてます。まぁ、当然って言えば当然ですよね。
先生、見た目は二十歳ぐらいですが、実年齢は…………その先生が今だに生娘なのにポッと出の15歳のガキに太郎様を寝とられる?あれ?まっ、寸前でしたから、これは怒ります。逆に先生でよかったかも…………。
ユーナだったら、この屋敷は吹き飛んでましたね。
そしてスタスタと屋敷から出てきた先生と先生におんぶを太郎様。
先生「太郎君、大丈夫?早く違う場所に行きましょう。」
急にデレる先生。
太郎「そ、そうですね。」
先生「太郎君、なにか辛そうね。わかったわ。後で私が協力するから。」
先生恐ろしい娘。
太郎「だ、大丈夫です。一人で何とかします。」
太郎様、何言ってるんですか?早く召喚を止めに行きましょう!香織を助けに行きましょう!だから、そっちには逝かないで下さい。
先生「太郎君の太郎君が背中に当たってる。」
太郎「さぁーーーーー。」
太郎様にとって、大変な2話でした。
頑張って下さい。太郎様。
いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
単文ですみません。




