第292話 少女救出作戦会議
香織(あんな下手くそな魔法で私をどうにかしようなんて、あのクソ変態男はバカじゃない?)
香織にかけられた超上級者魔法は実はかなりの魔法なんですけど、どうやら香織には全然きかないようでした。
香織(もう一度、今度はおじいちゃん電話を……………)
テレパシーは電話ではありません。と何度も言うのが疲れました。
香織(ぷる~、ぷる~、ぷる~。がちゃ。あっ、おじいちゃん、私、私はたよ。わかる?)
神様「私私詐欺か!」
香織(違うから!私は香織だってば。)
神様「お~、香織か。今は無事なのか?」
香織(う~ん、無事と言えば無事かな。)
神様「香織は今どの辺りにいるかわかるか?」
香織(わからない。変な地下室で、監禁されてるみたい。)
神様「お主、随分とよゆうじゃな。」
香織(そんな事ないよ。身動きは取れないし、眠らされてばっかだから。それより聞いて。ここのボスが15歳以下の生娘を集めて生け贄にして勇者召喚するために、部下達にさっき出ていったから、太郎やおじいちゃん達で阻止できない?)
神様「う~む。難しがやるしかないだろう。」
香織(私は、まだ当分大丈夫だから、そっちをお願いします。何か変わった事や危ない時にまた電話するね。太郎にもがんばれ!って発破かけて。)
神様「うむ、わかった。じゃあ、こちらは、こちらで動くかの。」
香織(お願い。勇者召喚だけは阻止しないと、女の子達が…………)
神様「わかっておる。任せておけ。それじゃ、また連絡を待ってるからな。」
香織(うん、わかった。)
そう言って二人の通話は終わったみたいです。ぐっ、テレパシーが、テレパシーが電話になるなんて。
神様「みんなに作戦を伝えるので、全員揃ってくれるかの?」
みんなは、神様の元に静かに集まった。そこでとんでもない事を話だす。
神様「今から、15歳以下の生娘を保護する。」
「「「「「「はぁ?」」」」」」
神様「いや、だから15歳以下の処女の娘を拐って保護するのじゃ。」
神様、随分と説明がぬけてます。みんなが神様に変な目をむけてますよ。
神様「これから、15歳以下の処女を全員で拐ってくるのじゃ。そのあとは、儂が保護する。」
太郎「それ違うから。15歳以下の生娘が生け贄に利用されて、勇者召喚するらしいんだ。その為になるべく相手その子達が相手につかまらないうちに保護する。って話だよな。」
みんなが神様をジロリと睨む。
勇者「じゃあ、効率よく、何人かに分けて行くしかないな。」
太郎「じゃあ、最初は勇者とアンが第一班。」
勇者「えっ?」
アン「勇者、私と一緒だと嫌なんだ。」
勇者「い、い、いや。違うから。慣れた俺たちだから良かった~って思ってたんだよ。」
アン「そう、ならいいけど?」
こうして次々二人一組の班を作っていったのだか、やはりと言うべきか、当然と言うべきか、太郎様の取り合いが始まっていた。
はぁ、早く実行にうつさないと行けないと言うのに。
あ~あ、なぜかじゃんけん大会になってます。
この人達は緊張感や焦りはないのでしょうか?とにかく早く決めて欲しいものです。
じゃないと、こんな事になっている事を香織さんが知ったら、大変な事に……………くわばら、くわばら。
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