第291話 香織の変顔
『おいっ!香織お前実は起きているだろう?』
香織(えっ?なんで?何でわかったの?)
『今誰に連絡していた?』
香織(えっ?えっ?えっーーーー!)
『わかってるんだ!起きてるなら返事をしろ!』
香織(………………ぐぅ。すぅ。)
うわっー!今さら狸寝入りですか?
『俺がかけた魔法が利かなかったのか?』
香織(ぐぅ、すぅ、すぅ。)
『いい加減にしろっ!もう起きていたのはわかっているのだ!一体誰と電話をしていた!』
あ、あれ?で、電話?テレパシーの間違いでは?
香織(ふぅ、すぅ、すぅ。)
『仕方がない。もう一度魔法をかけるか。』
香織(えっ?いやいや、ぐぅ、すぅ、すぅ。)
謎のクソ変態閣下がなにやら呪文を唱え出した。
『ふんっ!』
香織に魔法がかけられた。
香織(ぐぅ、ぐぅ、すぅ。)
『おいっ!まだ起きてるか?』
謎のクソ変態閣下が香織の体を揺らす。ほっぺを引っ張る。閉じている目を無理やり開ける。
香織は白眼で、美人さんが台無しに。
『くっくくくくく。香織、面白い顔だぞ。くっくくくくく。』
香織(すぅ、すぅ、すぅ、すぅ。)
今度は変顔にしてみる。鼻を押し上げたり、左右のほっぺを引っ張ったり、おでこにシワを作ってみたり。
『くっくくくくく、あっははははははは。ひっひひひひひ。』
謎のクソ変態閣下は大洗!じゃなく、大笑い。
『あっははははははは。ひっひひひひひ。あーーーーっ、苦しい!ヒィー!』
1人で自爆する謎のクソ変態閣下。この人は一体何がしたいのか?
香織(すぅ、すぅ、すぅ。)
『ヒッーーーッ!もう、ダメ!お腹が苦しい!ひっひひひひひ。』
香織(すぅ、すぅ、すぅ。)
『あぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、あ~、お腹が痛い。こんなに大笑いしたのは何百年ぶりか。』
物凄いキーワードが出ました。
香織(すぅ、すぅ、すぅ、すぅ。)
『はぁ、はぁ、はぁ、よし、今度こそちゃんと魔法がかかったみたいだな。はぁ、はぁ、はぁ。』
香織(すぅ、すぅ、すぅ、すぅ。)
『香織………………ぶっほっ。だ、ダメだ。思い出すだけで笑いが出てくる。ま、不味い一旦香織から離れなくては。』
謎のクソ変態閣下は香織から離れ、違う部屋に向かった。
香織(すぅ、すぅ、すぅ、……………あいつ、絶対に殺す!拷問なんて生ぬるい事じゃ許さない!コノウラミハラサデオクベキカ。)
なんか、エコエコアザラク。って呪文が聞こえてきそうな香織の怒り。
しかし、あの謎のクソ変態閣下が大笑いするのも納得するほど美人な香織の顔が…………くっくくくくく。
香織(ナレーター、お前も殺す!)
えっ?マジですか?
香織(本気と書いてマジと読む。覚悟はいいな?)
あ、あ、ご、ごめんなさーい。本当にごめんなさい。許して下さい。お願いします。
香織(とりあえず、お前はまだ保留だ。)
か、香織さん?何か言葉使いまで変わっていません?
香織(うるさいわっ!今はとりあえず狸寝入りして、少ししたら、また電話してみる。)
あ~、みんなテレパシーを完全に電話扱いなんですね。
ファンタジー感が0です。
太郎「香織からの連絡が遅いな。」
神様「何か都合が悪くなって今は電話ができる状態じゃないのかもな。」
太郎「あ~、トイレとか、食事中とか、お風呂とか、運転中とか?」
太郎様、運転中ってなんですか?何にを運転中何ですか?
突っ込みどころ満載です。
それに、テレパシーは電話になりました。ファンタジー感が……………。
神様「よいではないか。うん、うん。」
神様は1人で納得してます。
何かがおかしい?と思っているのは私だけでしょうか?
エコエコアザラク。エコエコザメラク。
いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
誤字脱字があって読みにくい場所があったらスルーしてお読み下さい。




