第290話 テレパシーは。
……………………香織はまだ爆睡している。
『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、』
謎のクソ変態閣下は、かなりの体力を消耗していた。
Gの謎の大量発生になんとか勝ったようだ。しかし、
『おい!誰かこの大量の死体をさっさ片付けろ!』
しかし、部下達は…………
『えっーーーー!いやッスよ!』
『俺の命令に逆らうのか!』
なぞのクソ変態閣下が激怒する。すると見せしめの為に、1人の部下に罰が下る。
『ギャーーーーァ!』
『ひぃー!』
『うわっ!』
『わ、わかりました。大至急片付けを開始します!』
罰をあたえられた1人の部下は悶絶している。
『うわっ!た、た、助けて下さい。わ、分かりましたから!ヒィー』
どんな罰なんだろう?
『みんな!早くしろっ!早く箒とちり取りを用意しろっ!』
『はっ!』
『ひぃ!はぁ、はっはははは
!お願いします、閣下!す、すみませんでした!もう許して下さい!あっははははははは!』
どうやら、くすぐりの刑にされているようだ。なんだか、随分優しい刑だと思う。一体どんな団体なんだろう。
そして、部下達により、大量の死体を片付けが終わろうとしていたが…………
『うげっー。』
『げっほ、ぶっ。』
『き、気持ち悪い!』
かなり大変だったようだ。しかし、この大量に発生したGは、実は神様による嫌がらせと、時間稼ぎの為の時限罠だとは誰も気がつかなかったようだ。
『よしっ!今から早速各地に散らばり15歳以下の無垢な少女達を集めるのだ!しかし、殺したり、ケガを絶対にさせる事は許さん!わかったな。』
『ヒィー!』
まるで、どこかの悪の軍団の雑魚部下みたいな返答だった。
『よし!行けっ!そして美少女達を集めるのだ!』
集める少女達の内容が変わっていた。………美少女に。
香織(う、うーん。はぁ、良く寝た。)
どうやら香織が起きたようだ。
香織(さて、もう一度太郎に連絡してみるか。プップップップッ!プル~ル、プル~ル、プル~ル。)
まるでA社の携帯にかけているようなテレパシーだった。
やはり、テレパシーって未来の究極の電話なのだろか。
香織(プル~ル。プル~ル。チッ。あ、もしもし?太郎?)
太郎「あれ?誰だ!」
香織(私だよ。わ・た・し。)
太郎「私、私詐欺か!」
香織(なっ!ちょっと太郎、いい加減にして。私は香織だよ!)
太郎「か、香織か?本当に!香織なんだな?」
香織(そう、やっと分かってくれた?)
太郎「おーい!みんな!香織から電話がきたぞ!」
神様「なんじゃと?」
勇者「太郎、本当か?」
太郎「い、今神様にとりあえず代わるから。香織、状況を神様に詳しく説明してくれ。」
香織(はぁ、わかった。じゃあ、おじいちゃんに代わって。)
あれ?テレパシーは直接本人の脳に話かけてるとかじゃないのですか?一体どうやって神様に代わるのか?
太郎「じゃあ、香織………あれ?これって一体どうすれば代われるのか?なぁ、香織、神様にどうすれば代われるの?」
香織(私が知るかっ!私は太郎にテレパシーを送ってるだけだから、太郎としか話は出来ないの!バカじゃない?)
香織に罵倒される太郎様だった。どうも、現代社会に馴染み過ぎて携帯感覚が抜けてなかったようだ。
太郎「なぁ、香織。一旦通話を切って神様にかけ直して暮れないか?」
ダメだ。もはや太郎様達はテレパシーを携帯と思っているようだ。
香織(わかったわ。じゃあ、一旦切るね。)
太郎「あぁ、頼む。」
何これ?艦これ?
テレパシーをすっかり携帯にしてしまった人達だった。
香織(さて、おじいちゃんに。)
しかし、そこで謎のクソ変態閣下があらわれた。
『おいっ!今誰と話をしていた?』
バレテーラ。
香織(えっ?なんで分かっちゃったの?)
それも謎でした。
いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。




