第280話 太郎と勇者とアン
勇者「おいっ!太郎っ!お前香織はどうするつもりなんだよ!」
太郎「香織は…………今でも俺の大切な俺はお幼なじみで、大切な婚約者です。」
勇者「でも、俺達がもし地球に帰れたら、そのあとはどうするんだよ?まさか、全員地球に連れていくつもりか?」
太郎「はい、そのつもりす。」
勇者「お前、それおかしいと思わないのか?」
太郎「じゃあ勇者は、地球に帰れる事がわかった時は、英雄は、英雄とはそこでお別れをするんですか?」
勇者「ばっ………ヤツとはそんな関係じゃないからな。」
太郎「では、英雄が一緒についていきたい!って言ったらどうします?」
勇者「そ、それは………その時になってみないと分からないが、英雄はそんな事言う訳ないと思うけど?」
太郎「そうですか。」
勇者「で、この状況に香織が嫌になったり、お前を嫌いになったらどうするんだよ?」
太郎「はっははは。それは絶対に無いです。」
勇者「お前、普通はこんなのが嫌に決まってるだろう?」
太郎「普通って何ですか?でも、香織は一度みんなとは会ってますから、そんな事は全然気にはしてませんでしたけど?」
勇者「そ、そんな事は………」
アン「勇者はさぁ、本当に地球に帰る事が出来たら、私は勇者とその先も一緒にいたいぞ。それはダメな事なのか?」
勇者「アン、本気でそんな事言ってるのか?」
アン「今だから言うけど、…………私はこの先も勇者と一緒にいたい。」
勇者「アン…………。」
太郎「とりあえず、みんなで一緒に地球に帰りましょう。まずは、それからです。あ、イヤその前に香織を見つけてからですけど。」
勇者「………………、太郎お前何か随分と性格が変わったな。」
太郎「えぇ、俺はいつも変わりたいと思ってましたから、今回のこの事件に対しては、随分と鍛えられましたし、力もつきました。後は、みんなと一緒に帰る事で、もっと自分が変わるんじゃないかと思ってます。」
勇者「しかし、実際日本にみんなを連れて帰れたとしても、あんな人数の女の子とは結婚なんか出来ないぞ。」
太郎「それは、役所にある結婚届けを出せないだけですよね?別に恋人が何人でもいても、法律では禁止はされてませんよね?……………そう言う事です。そんな紙切れ1枚に魅力は感じませんから。」
勇者「太郎、それはお前の考えだよな?誰かしらイヤな娘もいるんじゃないか?」
太郎「あ~、それは今の所ありません。」
勇者「う、嘘だろう?」
太郎「いや、そんな嘘をついてどうするんですか?」
アン「勇者、もういい加減にしな。みんながいいって言ってるんだから、もうごちゃごちゃ言わない。」
勇者「いや、しかし……………」
やはり、どうしても納得がいかない勇者。太郎様とはこの後はどうなっていくのか?まだまだ時間がかかりそうな感じです。
いつまも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
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