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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第5章 これからが本番?
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第275話 香織の真実




シーーーーーーーーーーン!


誰も言葉がでなかった。


ユーナ「おじいちゃん、かわいい孫がまた拐われたね。」


ギョ!とするみんな。


神様「まぁ、しょうがないて。」


ユーナ「かわいい孫が拐われたのに随分呑気だね。」


神様「香織にはマーカーをつけたし、あやつらも香織を乱暴に扱う事はないだろう。いやできないだろう。」


ユーナ「ふーん。それはやっぱり香織が巫女だから?」


神様「ユーナ、香織は巫女ではない。神子(みこ)、神の子じゃ。」


「「「「「「えーーーーーーーーっ!」」」」」」


一同、香織の真実を知り一斉に驚く。


神様「だから、大丈夫じゃて。」


ユーナ「なにそれ?私は何も聞いてないよ?」


神様「実は儂も最近知ったのだ。ここまでとはさすがに儂も思わなかったがな。」


「「「「「「えーーーーーーーーっ!」」」」」」


もう、何がなんだか分からないが、一斉にハモっている。


ユーナ「それ、確証があるの?」


神様「間違いない。確かじゃ。」


太郎様達一行、勇者一行は唖然としたまま。


そしてやっと太郎様が話はじめる。


太郎「すいません。ちょっと話を聞いてもいいですか?」


太郎様は神様に失礼がないように話をする。


神様「太郎、お前も随分大きくなったの。」


太郎「えっ?」


ユーナ「太郎、じいちゃんは、生きていた頃に、小さい太郎と何度も会ってるんじゃ。」


太郎「すいません。話を少し整理してもいいですか?」


神様「構わないが。」


太郎「えーと、神様は香織の実のおじいさんですよね。そして、ユーナは神様の姪っ子ですよね。そして、後ろにいる勇者、あなたは香織の実の兄で間違いないですよね?」


神様「間違いないな。」


突然、太郎様が語気を強めた。


太郎「勇者、貴様は英雄と一緒に香織を拐った。なぜだ?」


太郎様は勇者と英雄に食ってかかった。


勇者「太郎、お前も全然変わっていないな。」


太郎「そんな話をしてるんじゃない。なぜ香織を拐った!」


神様「それには儂が答えよう。」


みんなは唾を飲み込み、やや緊張しながら黙って話を聞いていた。


なにせ相手は、神様、女神様、勇者、英雄、古代竜。そして太郎様。大物勢揃い。


先生達が緊張しない訳がない。


神様「太郎と香織が一緒にいると、元の世界に帰る方法が無くなるからじゃ。違う言い方をすると、太郎と香織が一緒だと、絶対に元の世界に帰れんてことじゃ。」


太郎「なっ、それは、どうして?」


神様「香織の力を引き出す為には太郎と一緒だと発揮しないからな。それに香織は太郎を頼り続けるだろうから、それだと香織が成長せんのじゃ。」


グッ。太郎様は何も言えなかった。


ユーナ「それで、これからどうするのじゃ?」


神様「ふむ。そうじゃな。とりあえず今日はここで休むとしようかの。太郎達もそうしていたようじゃし。」


ユーナ「じゃあ、話はあとじゃな。」


神様「太郎、一緒でかまわないか?」


太郎「はい。食べ物もありますから、一緒に。」


神様「太郎、そんなに落ち込むな。香織は絶対に大丈夫だから。もしもの時は儂の命と引き換えに助けるから。」


太郎様は一気に疲れと緊張感がとかれ、グッタリしている。


太郎様はふと古代竜の方に向かう。


そして、白古代竜の側にきて、


太郎「ありがとう。多分香織を沢山助けてくれたんだね。」


『太郎様との約束でもあったが、香織の事が、好きになってしまったわい。』


カッカッカカカカ。と笑う白。


太郎「でも、約束を守ってくれてありがとう。このお礼はいつか必ずするから。」


『気にするな。儂も好きでやってる事だからな。』


太郎「それでも、君たちには感謝するよ。お礼には、俺の命をかけて必ずするからか。」


カッカッカカカカ。古代竜達が笑っていた。


本気の殺しあいをした間柄には見えず、長年の友達のように話をして盛り上がっていた。


それを見ていた神様は。


神様「やはり太郎だけしか、他にはおらぬな。」


意味深な事を呟きながら、みんなで夜営と食事の準備をしていた。

いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。


もし、誤字脱字などありましたら、スルーしてお読み下さい。


皆様からの感想などを本当にお待ちしています。

何でも構いません。悪い所の指摘や皆様がこの物語をどの様に思っているか?など、何でも構いません。本当にお待ちしています。(2度言う。)


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