第271話 謎の男
上空からは、古い戦闘爆撃機が急降下して容赦なく次々に爆弾を落としていく。しかし、神様が張ったバリアーはびくともしない。
神様「きりがないわ。」
ジェット機戦闘機からは空対空ミサイルが同じように次々と放たれる。
ズッガッーーーーーン!
ダッダッダッダッダッダッ!
ミサイル、爆弾、機関銃、色々な攻撃が繰返し神様に攻撃される。
しかし、神様は次々に爆炎魔法で敵を倒していく。
バリアーのおかげで敵の攻撃は神様には届かない。
香織「お兄ちゃん、転移門が見えてきたよ。」
ズハッーーーーーン!
次にの瞬間、勇者の乗る古代竜にミサイル攻撃を受けた。しかし、やはり香織のバリアーによって攻撃は防がれた。
勇者「チッ、何処からだ?」
アン「勇者、あれ!」
勇者と香織はアンが指を指す方向に目を向ける。
香織「な、なんであんな所に船が?」
そう、それは大群の戦闘艦船だった。
勇者「香織、アン、早く転移門にいくぞ!下手をしたら転移門を壊される可能性が…………」
香織「取り敢えず、近くにいる古い戦艦やミサイル艦、イージス艦を……………」
勇者「香織、ムリだ!数が多すぎる。100や200じゃ無いぞ!」
香織「わかってるよ、お兄ちゃん。今まで隠していた、超空間魔法でやってみる。アイツらを別の世界に送って見せるから。」
勇者「か、香織お前………」
香織「まかせて。」
香織がそう言うと、下にいた大量の新旧の艦隊が突然空間に開いたブラックホールのような所に吸い込まれていく。
おそらく、この船にも人は乗っていないのだろう。その事で香織の超空間魔法は自重がない。
次々に吸い込まれていく。
香織の自重がない強力な魔法は無慈悲に船がまるでオモチャのように吸い込まれていく。
香織「お、お兄ちゃん、どう?まだ、敵の船はたくさんいる?」
勇者「香織、まだまだいるんが、近くの戦艦艦隊はだいぶいなくなったよ。今のうちに転移門に向かうぞ!」
香織「うん、わかった!」
勇者が敵の船をそれぞれ確認すると、掲げられた旗はにはアメリカ、日本、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国などいろんな国が混ざっていた。
勇者(どうして?)
勇者は不思議に思った。
しかし今は、香織達に対しての攻撃が止んだ今、転移門に向かって飛んでいった。
香織(あと、少し。)
古代竜のスピードも現代の戦闘機と遜色のない速度を出せる。
香織達には防御魔法が必須だ。それでなくては、古代竜の背中には乗ってはいられないのだ。
ドッーーーン。
ドッーーーン。
ドッーーーン。
ドッーーーン。
ドッーーーン。
次々と転移門の近くに古代竜達は降り立った。
香織はすかさず転移門まで走りより、転移門全体にバリアーの防御魔法をかけた。すると、
ズバッ!
突然、何者かによって、香織の背中が切られる。
それを見ていた勇者が物凄い形相で香織の背中を切った謎の男めがけて走りよっていく。
香織「え?あれ?」
勇者「キサマァーーーー!」
勇者お得意の瞬間移動で謎の男に近づく。
香織はそのまま倒れた。
アン「香織ーーーーっ!」
アンも走り出す。
勇者「キサマだけは絶対に許さん!」
謎の男に向かって、勇者は剣を振り上げる。
謎の男は満足そうな顔をしていた。
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