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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第2章 異世界への旅立ち
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第27話 盗賊

いつも読んでくださってありがとうございます。

下手くそなりに面白くなれるようにがんばりますね。


誤字脱字はごめんなさい。

また感想やご意見等あればお待ちしてます。

せっかく思いつたいい案なのに、無理ってどう言う事なんだろう?

これが使えないと、僕の心臓に悪い。


「先生、どうして無理なんですか?あっ!一回使ったからもうダメとかで使えないとか?」


「そんな事無いですよ。ちゃんと使えますし、あとこれは、簡単な通信機みたいな役割もします。お城を出るときちゃんと作動確認もしてますよ。」


「えっ?じゃあ何で無理なんですか?」

(なんか理由でもあるのかな?例えばペンダントをつけてると 居場所が分かっちゃうとか、王族だとバレるとか……)


「椿君は、キレイな女先生とブサイクな女先生とどっちと旅をしたいですか?」


「そりゃあ、僕も男ですから、一度くらい美人な……はっ!いやいやいや、前の姿の先生の方が慣れてるし、接しやすいとかなんとか……だからそれで……」


(しまったー!こんな所でまさかのハニートラップ?あれ?これハニートラップかな?しかし、最後は口ごもってしまった。)


「ほら、椿君だってこのままの方がいいでしょ?それに普段はフードを被って目立たないように行動しますから、大丈夫ですよ。」


(なぜか、上機嫌の先生。でもなー今の先生って、なぜか僕と1、2歳しか変わらないように見えるから、余計にこまる。……むっ?何に困るんだ?)


「先生出来れば前の姿の先生でお願いできませんか?」


「椿君もしつこいですね。なぜそこまで強要させるのかわかりません。理由はなんですか?」


「いや、そのう、なんといいますか……先生があまりにも、そのう、美人過ぎて、緊張しちゃうとか、男子高校生にはちょっと毒なくらいのスタイルとか……」


「つ、椿君。いつもそんな事考えてたのですか?椿君はむっつりさんですか。これからは椿君の事をむっつり君と呼びますね。」


「ぶほぉ!」


太郎は地面に倒れ付した。


「むっつり君、早く起き上がりなさい。まだ、練習の途中ですよ。」


その時、太郎の能力の1つのレーダーが警報を鳴らしながら、頭の中に突如地図が現れた。そこには赤いマークと緑のマークと黒のマークがあり、赤のマークが点滅して警告をしている。と同時に、先生にも同じ能力が発揮され、同じように頭の中で地図を確認していた。


「椿君、これは?レーダーですね。警報が鳴ってますけど……あっ、わかりました。これは、緑のマークは自分達に害が無い相手で、黒のマークは……死んでる人のマークみたいですね。赤いマークは、私達に害を与える人もしくは魔獣とか魔物でしょうか。」


「先生、これ、ここからすぐの場所みたいです。見に行きますか?」


「私達の本来の旅の目的は、三ヵ日さんを探しだし、クラスのみんなと一緒に地球に帰る事です。あまり関わりたく無いのですが、あっ、また黒のマークが増えた。」


「先生、どうしますか?この様子だと、普通の人が盗賊や、魔獣に襲われてる可能性も……」


「私も教師です。見過ごす事はできません。しかし、椿君の安全を考えたら……」


「先生っ!そんな事言わないで、せめて近くまでいきましょう!」


「そうね。椿君の言う通り、近くまで行って状況を確認しに行きましょう。」


「距離はだいたい……1kmぐらい先みたいです。」


先生はすかさず、馬車の準備を終えていた。


「椿君、早く乗って下さい。」


太郎はあわてて馬車に飛び乗る。


「椿君、しっかり掴まってて下さいね。行きますよ。」


先生が手綱を持ち、馬達に鞭を振るった。


「あっ、また黒マークが増えた!先生!」


「もうすぐ見えてきますよ。準備はいいですね。」


お城出る前に、先生と椿は軽い防具を、そして先生は、軽い片手剣を椿はショートソードを装備してた。一応お城の宝物庫から密かに持ち出したものだ。

どれくらいの物かはこの後分かるだろう。


太郎は右手に剣を握り、先生は必死に馬車を運転している。


「先生見えてきました。……あれは、馬車が誰かに襲われています。あっ!また誰が!」


襲われている馬車に近づき、襲われている馬車を確認する。


「先生、馬車の中にはまだ人がいます。外にいる人達はみんな……。先生あれってもしかして?」


「盗賊のようね。何を狙って襲ったのかはわからないけど。椿君、とにかく冷静にね。」


「あっ!あれ、馬車の中のには女の人が結構いますよ!」


「盗賊の目的はこれか。最低な奴らね。」


(うわっ、先生無茶苦茶怒ってる。)


盗賊の1人が、馬車の中の人達を馬車から引きずり出していた。よく見ると、殆どが若い女性だった。


「先生、レーダーによると、盗賊らしき人物は全部で7人みたいです。どうしますか?」


「椿君、この際だから椿君の能力を使えるかやってみましょう。かり


「それと、椿君は人殺し出来ますか?」


「先生ここに来て、今さら聞きますか?香織を助け出す為なら何でもする覚悟はできてます。」


「そう。ならいいけど。」

先生は少し悲しげに言った。


「椿君、盗賊相手なら殺しても誰も文句は言わないわ。ただし、無理だと思ったら逃げなさい。……こんな事で死んだらつまらないからね。」


「はい、わかりました。さっきの能力と、今まで習ってきて武術を織り混ぜて、盗賊を追い払ってみます。」


馬車が止まる。

盗賊達がなんだぁ?と先生と椿の方を見る。

盗賊達はいかにもテンプル的な盗賊ではなく、一見、騎士団のように鎧姿で、馬も立派な馬具がついており、とても盗賊には見えなかった。

しかし、椿と先生のレーダーは警告音が鳴りっぱなしで赤のマークを示している。これは、自分達を殺す事を示すマークだった。


「あっ?なんだお前らは?」


1人の騎士団風の男が喋り出す。

椿は馬車方を見ると、女の子達が怯えて泣いているのが見えた。

馬車の周りには、4、5人の男の人が既に事切れていた。

椿はこれを見て瞬時に判断する。

(この世界は理不尽な事が普通で、人も簡単に死んじゃうんだな。)


この時点でここにいる騎士団風の盗賊達の運命が決まった。

太郎は自分で知らないうちに、能力を発揮していた。


さっき先生に向けてしゃべっていた男の体はお腹辺りから半分無くなっていた。

一瞬、周りの達がざわつく。


「お前っ!今何をした!」

太郎は血だらけになったショートソードを相手に見せた。

「お前っ!さっきまで馬車の所にいたじゃねぇか!」


「そこの騎士団みたいな人達、この女の子達をどうするつもりだったんですか?」


「きっ、貴様っ!俺達にこんな事をしてただで済むと思うなよ。俺達は、ドリーン国の第3騎士……うぎゃあ~!」


「ドリーン国の騎士団は人をさらうそうなのだ。それも女の子専門の最低野郎かっ!」


太郎は物凄い殺気を飛ばす!日本にいた時、幼い頃から護身の為にと、厳しい修練を積んできて、実は死にそうな事も一度や二度では無いのだ。


先生は、太郎が高校生とはとても思えない、躊躇のなさや、人を殺す事に対しても忌避感も無さそうに見える。

(椿君は、あの女の子達が三ヵ日さんが拐われたとき事を思いださせたのね。)


「あと、5人か、お前らはどうす?僕と戦う?」


太郎はなぜかニッコリ笑いながら殺気を飛ばす!


騎士団風の男達は、太郎の殺気で動けない。いや、動いた瞬間に殺される。そんな予感しかしないのだ。


馬車の中の女の子達は先生が駆け寄って話を聞いていた。


「これからどうする?」


太郎はまたショートソードをかまえた。







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