第261話 悪魔降臨?
神様「さて、そろそろ行くぞ。」
香織「はーい。」
勇者「今回は早いね。」
アン「まぁ、2回目だし。」
神様一行はぞろぞろと転移門の所まで歩いていく。
神様「よし、準備万端かな?わしが転移門に触って、門の向こう側の景色が変わったらすぐに門をくぐるのじゃ。いいな。」
みんなは、コクリと頷く。
神様が、門に触れると眩しい光を放つ。すると、門の景色が変わった。
神様「そうだな。今じゃ!」
先頭は古代竜達。次に勇者、アン、香織、そして神様。
それぞれに不快な感触を体中に纏い、門を抜けた。
ドスンドスン、ドスンドスン、ドスンドスン、ドスンドスン、ドスンドスン。
古代竜が反対側の門から次々に出てくる。
古代竜達が次々と倒れてこむ。
ズッダァーーン!
ズンンンンンッ!
ドス、ドス、ズゥン。
ダァーーーーン!
ズゥーーーーーン!
そして……………
勇者「くっ、き、気持ち悪いっ!」
アン「はーーーっう、はぅ、はぅ、ダメ、これは慣れない。」
アンは座り込んでしまった。そして倒れた。
しかし………………
香織「よしっ!また一歩太郎に近づいたわ。」
神様「ほほほほほほっ、香織は元気じゃな。」
転移門をくぐっただけで、こんなにも明暗を分けた。
香織「あれ?みんな大丈夫?なんかあったの?」
「えっ?」
神様と香織だけがなんともない事に、他のみんなは不思議に思っている。そこに神様の説明が…………
神様「香織は特別だからゃ。」
説明終わり。
勇者「いやいやいや、おじいちゃん説明になってないから。」
アンは気持ち悪いのか、地面に倒れこんでいる。動かない。
香織「え?なになに、何があったの?」
勇者「香織、お前とおじいちゃん以外は、あの転移門をくぐると、目眩や、凄い吐き気に襲われてこんな状態だ…うっ。」
神様「まぁ、これじゃと暫くは動けんじゃろ。」
香織「えーーーー、そんな事ないよ!おじいちゃんがみんなをパッパッと治して早く次の転移門に行こう!」
香織、悪魔な言動である。
うーん、こんな女の子だったかな?
勇者「香織、ちょっと休ましてくれ。うっ。」
古代竜達もグッタリだ。
香織「ほら、白しっかりしなさい!」
香織が悪魔だった。
神様「ほほほほっ。香織、こっちに来なさい。」
香織「なに?」
神様「みんなのこの症状は、わしでも治せぬのじゃ。」
香織「おじいちゃんでもムリな事があるんだね。何でもできると思ってた。」
神様「いや、治せるのだが、ムリにわしが治療すると、副作用が後から出る事があるから、やらないだけじゃ。しかも、1~2時間ぐらいたてば、すぐに良くなるのじゃから、このまま我慢してもらうのが一番なんじゃ。わかったか。」
香織「ふーん、じゃあしょうがないかぁ。じゃあ、みんな30分休憩ね!」
香織悪魔降臨。
神様「ほほほほっ。容赦がないところは、ばあさん似だな。」
そ、そう言えば、勇者や香織のおばあちゃんの存在がまだ明らかになっていなかった!
神様「ほほほほっ。ばあさんなら、まだ生きているはずじゃ。」
なんだ。やけに緊張しました。
香織「あと、20分だよー!」
「「「「「うぇ~。」」」」」
香織の悪魔の囁きだ。
神様「ほほほほっ。」
神様の微笑みだ。
そんな二人を除き、みんないつの間にか気を失っていた。
いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
短文です。すみません。




