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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第2章 異世界への旅立ち
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第26話 出発

今日から第2章に入ります。


読んでくださってありがとうございます。

是非、皆様からの感想をお待ちしてます。


誤字脱字なおしました。


あと台詞も一部追加しました。

今、先生と二人きっりで馬車に乗って街道を走ってる。あれからすぐに旅支度をし、簡単な身分証とお金を受け取り、お城を後にした。

これから香織を探しに行く訳だけだ。

後ろを振り返ると、段々とお城の姿が見えなくなってきた。

ちなみに、移動手段は馬車なのだが、馬車の操作は先生がしている。当たり前だけど、当然僕はやった事がないからね(現代日本人で馬車の運転が出来る人は殆どいないと思う。)なので先生にお願いしました。

先生は、転移前に少し習ったそうだ。30分くらい走った頃に、いきなり先生が物騒な話をしだした。


「この世界は日本と違って、魔物や魔獣、盗賊や、山賊なんか当たり前に出るから覚えておくように。」


(先生が、ここは次の試験に出るから覚えておくように。みたいな感覚で話すのはやめて欲しい。)


「椿君、椿君は戦闘用の力はなんだっけ?それを何かあった時は使えるようにしてね。」


(戦闘用の力ってなんですかぁー)


「せ、先生はどんな力ってどう言うのですか?僕のはどれが戦闘向きの力かわかりません。」


「うーん、そっか。椿君はまだ知らないのか。クラスメイトのみんなは、今頃練習してるはずだから、椿君も今から練習しましょう。」


「えっ?今からですか?」


「そう、今から。ちょっと待ってて。どう、どう。」


先生は馬車を街道から少し外れた場所に止めて、御者台から降りた。

そして、馬具の確認をしたあとに、


「さぁ、ボケッとしてないで、早く練習始めるよ。」


「あっ、はい。」


「さて、椿君はどんな『サイノウ』が使えるのかな。……改めて見ると凄いね。うーん、じゃあ、とりあえずこの瞬間移動をためしてみましょう。」


「わかりましたけど、どうすればこんな事出来るのですか?」


「あら?椿君その瞬間移動って一回使ってたはずだけど?」


「えっ?いつですか?」


(この子自覚無いんだ。三ヵ日さんが勇者に拐われたとき使ったはずだけど。)


「椿君、この『サイノウ』はその力を使いたい時、頭の中でイメージするの。簡単なようで、慣れるまで結構大変だけど、慣れちゃえば、無意識にこの力を使う事ができるから。とりあえず、あの木の所まで行けるように練習してみましょう。」


「えーっ、あそこの木までですか?10Mくらいありますよ。」


「何事も練習です。さあ、頭の中であの木まで一瞬で到達するようにイメージして。」


(上手くいくのかなぁ~。)


「あれ?先生?」


「椿君。凄い!」


「あれ?先生があんな所にいる。先生!いつの間に移動したんですか?」


先生が駆け寄ってくる。


「椿君!椿君はやっぱり優秀ですね。ハァハァ。」


「どうしてですか?まだ何もしてませ…………あれ?なんで隣に木が?」


「椿君、あなたは、先生の前からいきなり姿が消えて、すぐこの木の横に立ってたんですよ。」


「ウソ?まさか?本当に?」


「はい、そのまさかです。こんなに早く使えるようになるには、最低でも1年かかると言われてます。」


「1年?それは、ちょっと。練習を最低でも1年したらの話ですか?」


「そうです。でも、勇者召喚で得た力はもう少し早く使えるみたいですけど、それにしても、2、3日でこれとは……どんな感じでイメージしたの?」


「えーっと、イメージ?う~ん。」


(これ言ったおこられるかな?こんな事出来るのかな?なんて思ってたら出来ちゃったなんて。)


「それはですね。…………そう!先生の言った通り、イメージしたら出来ました!」


「はい、ウソですね。」


「うぐっ。」


「椿君って嘘が下手ですね。」


「がはっ!」

(僕のHPが減っていく。)


「本当はどうやったのですか?ちゃんと説明しなさい。これは、私にも関係する事なんですから。」


「な、なんで先生に関係するんですか?」

(僕は先生と目を合わせないように無意識で顔を横に向けた。)


「椿君、なんで顔を横にするの?それより、どうして出来たか説明して下さい。参考にしたいので。」


(ムリだよー適当に考えてたら出来ちゃったなんて、絶対に参考にならないし。)


「椿君、早く教えなさい。」


(うわっ~、また先生の顔をが…………ってか近いっ近いっ近いっ!)


「先生ちょっと顔が近いです。」


「じゃあ、教えなさい。私も参考にしたいから。」


「わ、わかりましたから、ちょっと離れてください。」


(まいったー先生近くで見れば見るほどマジできれい。特にあのブルーの瞳に吸い込まれそうになる。…………あっ、そうだ。それなら。)


「先生、教えるのは構わないですが、お願いを聞いてもらえますか?」


「お願い?うーん、そうね、でも出来る事と出来ない事があるから、それでもよければ。……はっ!エッチなお願いは絶対にダメですからね!」

胸を両手で隠して身をよじりながら、もじもじしてる。


(誰が学校の先生にエッチなお願いなんかするかぁ~。しかし、顔を真っ赤にしてちょっとかわいいかも…………多分。)


「そんなお願いじゃあありません。先生、あの変身が出来るネックレスは今持ってますか?」


「ネックレス?持ってるけど、どうして?」


「そのネックレスをして、日本での先生に戻って戻ってもらえませんか?」


「ネックレスをして、前の姿に戻れば、コツを教えてくれるの?」


「はい、お願いできますか?」

(よしっ!これで安心だ。これからの道中あれだけの美人だと、盗賊や、変な奴らに目もつけられそうだし、僕の心も安心だ!)


「椿君、それは無理です。」


(あっという間に計画倒れでしたーっ!)









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