第257話 やっと脱出?
みなさん、暑い日が続いていますので、体調には気をつけましょう。
神様「いさむ!その話は外に出てからでもええじゅろうに。」
香織「お兄ちゃん。早く、早く!」
アン「勇者、行くよ。」
勇者「あぁ、わかった。ぐすっ。」
神様「ほんに、息子といい、いさむや香織まで泣き虫とは。」
香織「あーーーーっ!おじいちゃん、私泣き虫じゃありませんから。」
神様「わかった、わかった。それじゃあ準備万端だな。」
ゴクリッ!
みんな一斉に唾を飲み込んだ。
初めての体験を今から自分自身達がすると言う事。
日本にいた頃は、映画やアニメ、マンガや小説でしか見たことの無い、「テレポート」を実際に体験する事になる。
勇者はワクワクが止まらない。
やはり男だ。これは男のロマンだ!
香織はなにやら思案顔で、俯いている。
神様「香織、心配なのか?大丈夫じゃて。神様なんだか失敗なんてほんの少し、本当にちょっとだけだから、安心しなさい。」
勇者「おじいちゃん、ちょっとの失敗ってどんな失敗をしたの
?」
神様「……………………ん~。」
香織「おじいちゃん!」
神様「は、はい!」
香織「ちょっと、どんな失敗をしたの?」
神様「ゴニョゴニョぐらいかな。」
「「「聞こえない!特に、ぐらいかな。の前の部分!」」」
神様「今は別にいいじゃろうて。早くここから出るぞ!一瞬で終わるから安心せい。」
みんなで、神様に絶賛ジト目攻撃をされいます。
もちろん、古代竜達も。
神様「古代竜達はしっかりと手を繋ぐのじゃ。決して手を離す事がないように。他のみんなはちゃんとシートベルトをとめる事。」
アン「すみませーーん。神様。シートベルトって何ですか?」
「「「それは、おじいちゃん(ワシ)のギャグだから。」」」
勇者「アン。シートベルトの事は後で話すから。あれはおじいちゃんのギャグだから気になるすんな。」
アン「えっ?そうなの?なんかかかなくていい恥をかいたから余計に恥ずかしいよ。」
勇者「アン、大丈夫だよ。この世界に無い概念や言葉でだから気にするな。」
アン「勇者、ありがとう。ぐすっ。」
「「「ヤバイッ!早くしなくては、また話が続かない作品だと思われる。」」」
いや、皆さん。この作品はめったに話が進まないので有名ですよ?(うそです。)
香織「お、お、おじいちゃん。早く早く!」
神様「では、…………。ほぃ。」
シュン。と言う音が聞こえてきそうな感じですが、実施目の前の人がいきなりテレポートしても消えていなくなるだけですから、多分音はしないと思います。
でも、男のロマンとしては、「シュ!」とか「シュン!」とか「フッ!」とか何かあったらいいのですが。……………おっと、無事に外に出れたみたいです。
「「「…………………何これ?」」」
あっ、神様が銀の古代竜に乗ったまま全速で飛び出し逃げ出しました。
香織「…………………。追え!あの犯罪者をおうのだ!」
香織さん、テレビの見すぎです。
白に乗った二人は(正確には1人と1頭)は、猛追を開始した!
勇者「俺達はゆっくり行くか?」
アン「そうだな。」
残された2人と3頭はゆっくりと飛び上がった。
もちろん、おじいちゃんが逃げ出した方に向かって。
アン「勇者、お腹すいたね。」
勇者「そうだな。そうなると、香織が早くおじいちゃんを拿捕してもらわなくては。」
アン「あっ、そっか。食べ物や水は全部神様から貰ってたんだっけ。」
「「はぁ~。」」
二人はため息をついた。
勇者(香織、頼む!)
アン「勇者、勇者!あなた勇者でしょう?
女の子に、妹にたよる兄の立場ってどうかと思うけど、まぁ、あの二人には勝てないか。」
「「はぁ~。」」
ダメだこりゃ。
いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
学習しない男です。また前の話を少しだけ修正しました。
はぁーーーーっ。




