第255話 香織の気持ち。
さらに、三週間がたった。
まんま、夏休みだ!
神様「しかし、酷い花火たな。」
香織「宿題どうしよう。」
勇者「なぁーに、俺も手伝うから、大丈夫だよ。」
アン「私はパス!」
神様「しかし、これでは周りの環境にかなりの影響が出てるかもな。」
香織「あ、それは大丈夫。二重に外にも結界を張ってあるから多分大丈夫!…………多分…………。」
神様の体が一瞬消えて、またあらわれた。
神様「そのようだな。」
勇者「え?、おじいちゃん今何をしたの?」
神様「ん?今、外に出て見てきただけじゃが?」
「「「は?」」」
神様「いや、だから今外の様子を見てきただけじゃが?」
「「「えーーーっ?」」」
神様「うむ。そうか、ワシが外から何かをすればいいのか?」
「「「神様ーーーーーーーーーー!」」」
香織「おじいちゃん、信じられない。外に出れるなんて聞いてないわよ!」
勇者「なんだ、それ?」
神様「いや、すっかり忘れておった。はっはははは。」
香織「はっはははは。じゃないなよ。おじいちゃん、外から何か出来るじゃない?」
勇者「てか、おじいちゃん何でもありだな。」
アン「本当に!」
香織「お兄ちゃん!何を暢気な事言ってるの?おじいちゃんそっくりだよ。遺伝か?遺伝なのか?」
勇者「ま、まぁ、ほれ俺は基本平和主義者だから。」
「「「「「「「「はっ?」」」」」」」」
アン「勇者、いい加減にしなよ。殴るよ?」
香織「え、アンさんっていつもお兄ちゃんを殴ったり蹴ったり、ボコボコにしたりするんですか?」
勇者(香織、なんでそんなに笑顔なんだ?)
アン「いや、蹴ったり、ボコボコにしたりはしてないから。香織、結構過激だね。太郎も大変だろうなぁ。」
勇者「ほ、本当に太郎はこんな妹でいいのか。」
香織が「ちょっと、私はそんな過激な性格じゃないから。ただ、この異世界は私が住んでいた世界とルールや価値観、法律が曖昧でいつ死んじゃうか分からない世界にいるから、こんなになってるだけ。本当の夏休みなら、太郎と一緒に秋葉原や中野や池袋にデートしてたはずだもん。私は早く太郎に会って、一緒に日本に帰りたいだけなぁぁぁぁぁぁぁぁ、うわぁぁぁぁぁぁ。」
香織は我慢していた感情が一気に溢れだし、恐らくこの世界に来て初めての涙だった。
それを神様や勇者は、ただ香織の泣き声に何もする事ができなかった。
香織「うわぁぁぁぁぁぁ。」
神様「うむ。」
香織「うっ、うっ、へっ、へっ、ふっぐ、うわぁぁぁぁぁぁ。」
勇者「おじいちゃん。」
神様「そっとしておくのがいいぞ、いさむ。」
勇者「だけど、かわいそうだよ。」
香織「ふっぐ。………………………はぁーーーーーーっ。」
「「「?????」」」
香織「じゃあ、おじいちゃん。外から何かして、この夏から脱さよう!」
「「「泣いたカラスがもう笑った!」」」
香織「何それ?」
香織の立ち直りの早さは、実は学校では有名だった。
しかし香織さん、秋葉原や中野や池袋って……………………。
香織「余計な事言ったらどうなるかわかってますよね?」
は、ハイ。わかってます。
香織さん、怖っ!
いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
1話から読み返したて、誤字脱字、セリフの言い回し等変更や修正をしてみましたが、(まだ途中ですが。)かなり恥ずかしい物でした。
今も全然素人なのですが、さらに酷かった。orz
さらに、64話がなくなっていました。
探さなくては…………………。




