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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第5章 これからが本番?
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第252話 香織のがんばり。


「ごめんなさい。本当にごめんなさい。」


水竜からの突然の謝罪攻勢。


神様「理由を聞こうかのぅ。」


「ごめんなさい。ごめんなさい。」


話になりません。


香織「ねえ、水竜はどうしてあんな事をしたの?」


「ごめんなさい。ごめんなさい。」


少しおしい。いや、かなりおかしい?香織は思った。


神様「謝ってばかりいないで

理由を話してはくれぬのか?」


「ごめんなさい。ごめんなさい。」


香織「みんな、危ないっ!」


白古代竜が、香織の声に反応をして水竜から離れる。


勇者とアンは、香織の叫び声だけを聞く!


神様(しまった!)


香織(間に合わない!どうしようっ!)


「ごめんなさい。ごめんなさい。」


その瞬間、水竜が光だした。


香織(ダメ。間に合わない。)


神様「みんな、下がれ!」


香織と神様だけが今の状況を理解していた。

しかし、他のみんなは反応するだけで精一杯だった。


香織(ダメ!ダメ!絶対にダメ!)


香織から突然青い光が放たれた。


水竜が光だり、突然に大きな音と共に爆発する。


ズドッーーーーーーーン!!


香織(間に合って!)


神様「くっ!」


勇者「か、香織ぃ~!」


アン「ゆ、勇者!」


香織から放たれた青い光が神様、古代竜達、勇者やアンを包みこむ。


ダッーーーーーーーン!!


2回目の爆発が起きる。1回目の爆発より大きい!



神様「フッン!」


神様が香織の後に続いて、さらにみんなにバリアーを張る。

しかし、


スバババババッーーーーーン!


3回目の爆発がおきた。1番の大きい爆発に、香織に直撃する。


神様(一体、どうなってる。ワシのバリアーが持つのか?)


白古代竜が香織を抱え込む!


香織「白っ!ダメ逃げて!」


白古代竜に白と名付けた香織が叫ぶ!


しかし、無情にも爆発は更に続いた。


ズッドーーーーーーーン!!


4回目の爆発は、1回目の爆発とは比べ物にならない大きさだった!


香織(ダメ、白が死んじゃう!ヤダ!ヤダ!ダメ!)


香織の体から、水竜の爆発を防ぐ為にさらに濃く青い光がみんなを包みこむ。


バッギャーーーーーーーーン!


5回目の爆発がおきた。


神様「いかん!このままだとあと5回爆発がおきる!」


神様はようやく気がついた。

水竜が謝った回数だ。


全部で10回。


しかし、6回目の爆発がさらにおきる。


バギャーーーーーーーーーン!


勇者「ぐっ、か、香織。」


アン「キャーーァ!」


香織「白、お願い!私から離れて!アイツの狙いは私だから!」


「そ、それは大変だな。」


白古代竜の強固な鱗が溶け出す。


香織「早く逃げてっ!」


「それは出来ないよ。太郎との約束があるからな!」


香織「太郎………………?」


7回目の爆発が起きる。


神様「もうダメだな。仕方がない。フッ!」


神様が水竜の体ごと別の空間に飛ばしたようだ。


爆発の途中で、突然に静かになる。

香織が、無意識に張った結界と、神様の張ったバリアーでなんとか大きな被害はなかった。


しかし、白古代竜が香織を庇っていたので、1番の大ケガを負う事になってしまった。


香織「おじいちゃん、おじいちゃん。早く、早く白を治して!」


白古代竜は横たわっていた。


香織は白に一生懸命話しかけてる!


神様「…………、ほぃ!」


白古代竜の体全体に柔らかい光が包み込み。


神様「これで、大丈夫じゃろう。いさむやアンは無事か?」


勇者「なんとか。二人のおかげで、助かった。」


アン「……………………。」


アンは気を失っていた。


勇者「アン、大丈夫か?アン?」


アン「う、勇者。」


勇者「アン大丈夫か?どこか痛い所は無いか?」


アン「ぐっ、体中が痛いよ!」


勇者「おじいちゃん、アンにも治療頼む!」


神様はそれぞれの古代竜の治療をしていた。


神様「わかった。ちょっと待て!」


香織「白、大丈夫?」


「あぁ、神様のおかげですっかり良くなったよ。」


香織「もう、あんな無茶な事をしないで。あれじゃ、私の体より心が持たない。」


「すまぬ。」


神様はやっと全員の治療が終わり、みんなが集まる。


外はまだ爆発の影響で出ることができない。よってまだ神様のバリアーと香織の結界の中にいる。


神様「香織、あの水竜が爆発するってよく分かったな。あの水竜には2回も騙された訳だ。」


香織「うん、なんか謝りながら一人一人を確認してるようで、しかも、爆発前のカウントダウンみたいに見えたから。」


勇者「か、香織。お前そん力を持ってるのか?」


神様「しかし、ワシが2回も騙されるとは。香織のお陰で被害が無くて良かったわ。」


香織「あの水竜、私を狙ってたしね。理由は分からないけど。」


アン「私なんか、何も出来なかったわ。」


勇者「それは俺も同じだよ。」


神様「なんにしろ、今後は香織の話をちゃんと聞かないとな。」


香織「ねぇ、おじいちゃん。あの水竜はどうしたの?」


神様「あれは、別の空間に飛ばした。少し大変だったがな。」


香織「そんな、大丈夫なの?」


神様「だから、誰も迷惑にならない所に飛ばした。ただ、それを探すだけで7回も爆発させられたがな。でも香織が結界を2回も張ってくれたお陰でできたのじゃ。ありがとうな、香織。」


香織「でも、なんで私を狙ってるのかな?おじいちゃんを狙うならわかるけど。」


勇者「確かに。おじいちゃんを狙うならわかるけど。」


アン「二人して、自分の祖父にそんな言い方って。」


神様「いや、ワシを狙って殺す事はできないからな。」


香織「あ~ぁ、おじいちゃんって死なないんだっけ?」


勇者「おじいちゃん、本当に死なないの?」


神様「失礼な!神様だから死なないのじゃ。」


勇者「じゃあ、おじいちゃん1回試してみてもいいかな?」


アン「………………ヘ?」


香織「あっ、それ私も試したい!」


神様「えっ?」



しかし、その後の事はまた後日に………………。



いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。


香織編がいよいよ本格的になってきました。


太郎編をお待ちの方は少しお待ち下さい。(別名ハーレム編)

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