第25話 先生のビックリな話。
話の区切りの都合上、今回は短くなってしまいました。
毎日更新出来るようがんばります。
王女様(先生←こればっか。)が椅子から立ち上がり、僕の近くまで来て。
「椿君、今から大事な話があります。」
そう話ながら、顔を近づけてきた。
(近い、近い、ちかい!美人な先生の顔は男子高校生には毒です!)
「先生、ちょっ、ちょっと待って下さい。なんでそんなに近づく必要が…………ってか、本当に近過ぎますから、ちょっと離れましょう。」
「えっ?あっ、ごめんなさい。ちょっと興奮してしまいました。」
(えっ?ちょっと?興奮し過ぎで、先生の顔と耳が真っ赤ですよ。)
「んふんっ、話をもどしましょう。」
(あっ、誤魔化したな。でも、先生は美人だから、ビックリしたよ。アブナイアブナイ。)
「椿君達には、『サイノウ』について話をしましたが、椿君と三ヵ日さんの二人だけ、常識では考えられない程の数の『サイノウ』を持ってました。もっとも、三ヵ日さんだけ『サイノウ』が表示されませんでしたが、まったくの空白ではなく、いくつかの『サイノウ』がこれから所得出来るような表示でした。これは椿君も一緒ですね。」
(確かに。確かこの力は、人により違いあるらしいけど、だいたい1~3個くらいだって話だったはず。)
三ヵ日さんはともかく、椿君あなたのはちょっとどころか、多すぎます。この事が国王に知られたら、大変な事になってたかもしれません。」
「先生、それって僕が一番に戦争か魔王討伐にでも国王によって無理やり行かされてたって事ですか?」
「そうですね。それなら逃げる事ができますからその方がましでしょう。でもそれは無いとおもいますよ。」
(うん?戦争よりマシ?人殺しより?)
「間違いなく、国王の奴隷になってたでしょう。」
(はい~っ!マシでした。確かに逃げられる可能性が高い。ってか、この力で確実に逃げる事が出来るはず。)
「先生、奴隷とか本当に勘弁して下さい。も~う最悪のイメージしかありませんから。」
「そうですね。私も絶対に嫌です。」
(あれ?なんで先生まで?先生は関係無いのに。)
「椿君、今から話をする事は、二人きっりの秘密でお願いします。絶対に秘密ですからね。約束ですよ。」
先生はまた顔をずい~っと近づけて、興奮しながら小指をつきだしてきた。
(ちかい、ちかい、ちかいっ~!)
「わかりました、わかりましたから、少し落ち着いて下さい。」
「はっ!ごめんなさい。大事なことなので少し興奮してしまいました。」
(え~っ!少し~っ?)
「椿君、必ず約束してして下さいね。」
「はい。わかりました。必ず約束します。」
「実は、なぜか私にも……その『サイノウ』が…………しかも、椿君と三ヵ日さんと同じくらいのちからが…………
。」
(うわ~っ!おもいっきり関係者でしたっー!)




