第249話 太郎様より強いかも…………香織
香織「はぁ、はぁ、はぁ。」
アン「香織走るの早いね。」
香織「え?そう?普通だと思うけど。」
アン「普通?あれが?嘘つき!私はこれでも走るのには自信があるんだけど、まったくついていけなかったよ。」
香織「………………。いや、私体育の授業とかスポーツはそれなりに得意だけど、陸上部の足の早い人よりは遅いはずだけど。」
アン「はぁ、はぁ、香織、体育ってなに?」
香織「あっ。学校で教わるスポーツみたいな事?」
アン「学校ってなんなの?」
香織「そこからか。ったくこれだから王族は………」
アン「はぁ、はぁ、王族がなんだって?」
香織「あ、いやなんでもないよ。それよりこの二人を早く何とかしなくちゃ。」
神様と勇者はボロボロでした。
ズタボロでした。
アン「これ、まずくない?」
神様の足が曲がってはいけない方に。勇者の腕が半分曲がっていた。
香織「え?なんで?」
アン「えっ?だ、だって、よく見ると二人ともピクリともしないよ。」
香織が二人に近づいて手の脈を取ってから、二人の胸に耳をあててみる。
すると。
香織「キャーーーーーァ!二人とも心臓が動いていないよーーーー!どうしよう!私殺人犯に、いや、家庭内暴力により身内を虐殺した極悪犯になっちゃった!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!……………………。まっ、いっか!」
アン「なにそれーーーーーーっ!」
香織「いや、だって本気で殺す為にやった事だしいまさら殺っちゃった事をぐじぐじ悩んでもしょうがないし。この事は忘れて私達は次に向かうとしましょかう。」
アン「……………………マジ?」
香織「アンさん、さぁいきましょう!」
神様「ゴラァーーーー!人を勝手に殺すな!」
勇者「ぐっ、スン、うっ、うっ、か、かおり~。」
「「わっーーーーー!」」
香織「って、そんな生きているなんて分かってたよ。特におじいちゃんは神様なんだから、死ぬ事ってあるのかな?」
アン「か、香織。ゆ、勇者が、なんか泣いているぞ。」
香織「…………。お兄ちゃん、嘘に決まってるでしょう?ごめんね。」
勇者「が、かおり~、頼むからそのブラックなジョークはやめてくれ。お兄ちゃんは今ので20000ポイントくらいダメージを受けたよ。」
神様が慌て自分と勇者に治療の魔法をかけていた。
あ~ぁ、さすが香織。息をするように平気で嘘をつく悪女?魔女?悪魔?魔王?詐欺師?小悪魔?嘘つきばばぁ?計算高い女?二つの顔を持つ女?………………ギャーーーーーーア!
香織「2度目は無いっていったよね?………………死ね。」
ギャーーーーーーア!
グッワーーーーーア!
こうして、口の悪いナレーターは香織によって消滅しました。
そして、これからは私、新しいナレーターとして、皆様の解説や補助などをさせて頂きます。よろしくお願いいたします。
香織「チィ、もう新しいのがきたの?前任者みたいにならないように気をつける事ね。」
は、はい!そ、それは勿論でございます。
香織「まぁ、いいけど。それよりおじいちゃんとお兄ちゃんは?」
神様「香織、いつまでも何をしている。早く行くぞ!」
香織「…………えっ?」
勇者「香織、早く早く!」
香織「ちょ、ちょっと待って!私何してたの?」
アン「香織がボーッとしだしてからもう1時間ぐらいたつわよ。いくら呼んでも返事もしないし、体を揺すったり顔を叩いたりしたけど、ただボーッと立っていただけだから、みんな心配してたけど、神様がそのうち戻ってくるから大丈夫って言うから、とりあえず他のみんなで転移門まで行く準備をしてたんだよ。」
香織「…………………えっ?……………なにそれ?………………私って夢遊病かなにか?」
神様「さて、行くとするか。香織は白古代竜に乗りなさい。」
香織「あ、はい。」
香織、大撃沈!
立ち直ることができるのか?
さて、いよいよ、2つ目の転移門に向かい湖に潜りこむ古代竜達。
竜って、泳いだり、潜ったりする事ができる事は知りませんでした。
いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
前話の誤字脱字と、少し話を変えてみました。
ちょっと意味がわかりにくいと思い、少しだけ変更しました。
また、誤字脱字などありましたら、すぐに修正や訂正をします。
それから、みなさんの感想や意見などをお聞かせ下さい。
自分の、素人の書いた稚拙な話を読んで頂いているみなさんからの声を聞いてみたいです。
真面目にプロの作家さんを目指している方々には凄く失礼とは思いますが、是非みなさんからの話を聞いてみたいのでよろしくお願いいたします。




