第248話 湖の主 水竜
何故か。何故か。神様と勇者はボコボコになって、倒れていた。
敵の襲撃に襲われ、無防備な2人は、なすすべなくやられてしまったようだ。
………………。
香織「まったくふざけすぎだよ!」す
アン「まったくだ。」
そう、突然の襲撃者。
香織とアンであった。
当然ですね。ふんどし一丁。フルチ〇ン全開。
身内にも遠慮なく叩きのめす二人。
そして、香織とアンの水着にTバック。
普通ならこうなります。二人とも戦闘力はあります。しかも、この中でも一番の戦闘力の持ち主。香織。
もしかしたら、太郎様より強いかも。
香織「ちょっと失礼しちゃう言い方ね。私は太郎より弱いわよ。」
あれ?聞こえてきましたか?
おかしいなぁ~?
香織「全部聞こえてるからね。」
ひぇーーーー!
どうもすみませんでした。
アン「香織、誰と話をしているんだ?」
香織「あっ、何でもないですよアンさん。」
香織は嘘つきであった。
息を吐くよう平気で嘘をつく。
香織「い・い・か・げ・ん・に・し・な・い・と・に・ど・と・は・な・せ・な・い・よ・う・に・す・る・わ・よ!!」
わっーーーーー!香織激おこです。
ごめんなさい。もう二度と余計な事は言いませんので許して下さい。
香織「2度目はないからね。」
は、はい!気を付けます!
アン「香織大丈夫か?」
香織「だ、大丈夫です。それより折角だから泳ぎませんか?汗もかいてるし、今がアタックチャンス!」
アン「香織って、やっぱり勇者の妹なんだな。」
香織「へっ?」
アン「さ、早く泳ごうか。古代竜達も楽しそうだし、なんか大きな魚や魔物っぽいのは、退治がてら食べまくってるから安心だろう。」
香織「え?、それなんかヤダなぁ~。」
アン「アイツらがのびてる間だけでも楽しもうよ。」
香織「そ、そうだね。」
二人は走りだした。光まばやく湖に。
「へっ、ここの魚なかなか旨いな。」
「おい、見ろよ。湖ワニだぜ。」
「マジか。俺に食わせろ。」
「ダメ早い者勝ち。」
「はぁーー、この湖サメ、なかなか旨いぞ。」
「それより、この湖竜はどうする?」
「なに?そんなヤツがいるのか?」
「ほれ。」
口にくわえた湖竜。デカイ!
「おい、お前話ができるか?」
「す、すみません。古代竜のダンナ方。私はこの湖の主で水竜といいます。よろしくお願いいたします。」
「なんだ、お主がこの湖の主か。」
「はい、そうです。あ、あのう、今日はどうしてこちらにこられたのでしょうか?」
「あ、まぁ色々あってな。それで今地上を目指している所なんだが………………そうだ、水竜よ、お主このどこかにある転移門の場所があるところを知らぬか?」
「転移門って、まさか上に行くヤツですか?」
「それだ!知っているか?」
「は、はい。知ってます。古代竜様達になら教えても構わないと思うので、教えても大丈夫かと。」
「うむ。なら是非教えてもらいたいのだが、場所はどの辺りにあるのだ?」
「はい。ちょっと言いにくいのですか……………この湖の一番深い場所にあります。私は一応、その転移門を守護する為にいるのですからウソはいいません。」
「一番深い場所って、どれぐらい深いんだ?」
「えーーーーっと、大体10くらだと思います。」
「なんだ、随分浅い場所にあるんだな。」
そこで、香織とアンがやってきた。
しかし、銀の古代竜が大きな水竜を加えているのを見て、
香織「ギャーーーーーーア!」
アン「ギャーーーーーーア!」
二人揃って叫びました。
端から見たら凄い絵図です。
大怪獣大戦争!
香織「ちょ、ちょっと、ちょっと、ちょっと。」
香織はそれしか言葉がでません。
アン「ひぃ」
さすがの英雄も身構えるだけ。
白の古代竜が香織に話かけた。
「香織、この水竜はこの湖の主でな、しかも転移門の場所も知っているそうだ。」
「あと、コイツは、その転移門の守護者だと。」
香織「…………………え?マジ?」
アン「へっ?転移門の守護者を丸飲み?」
「まだ、食べられてませんから。」
香織「ギャーーーーーーア!蛇が喋った!!」
アン「で、デカイ蛇だ。見たこともない。」
「誰が蛇ですか!私は転移門を守護する、れっきとした水竜ですから!」
「叫ぶな。うるさい。このままかじるぞ。」
「あ、あ、そ、それだけは許して下さい。」
「でな、香織。この水竜の話では、この湖の一番深い場所に転移門があるそうだ。」
香織「本当に!」
「あ~、ただ少し深すぎる。」
香織「え?だってたかが湖でしょう?」
「香織、転移門がある深さは10キロくらいだ。」
香織「はぁーーーーーあ?10キロ?そんな深い所まで行ける訳ないじゃない。潜水艦が必要だよ。チィ、さすが異世界舐めていたわ。」
香織「古代竜のみんなは問題なく行けるの?」
「まぁ、あまり得意ではないが大丈夫だろう。」
香織「参ったなぁ。」
アン「ねぇ、香織とりあえずあの二人に相談するしかないと思うけど。」
香織「しょうがない。今回だけは。」
実は、香織はまだ激おこでした。
しかし、神様にこの事を話さない限り、先に進みません。
香織「あっ、その水竜は捕まえて生かしておいてね。」
香織からの慈悲深い言葉になぜか水竜はボロ泣きしていた。
「か、香織様ありがとうございます。」
香織「え?様とかやめてよ。」
「いえいえ、本当にありがとうございます。」
香織「うん、わかったから。今から二人連れてくるから、また同じ話をしてくれるかな?」
「はい、任せて下さい。」
しかし、転移門がすぐに見つかったのは偶然とは言え、元をただせば神様が見つけたようなもの。
本当に偶然なのか?
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